2経路間の通行可能経路を取得できない際の対処法【特殊車両通行確認制度】
2経路探索での不具合?
まず実際にシステムを触ってみると、思った通りの経路がすぐに組めない。そしてエラーが発生しても、不具合箇所がよく分からず修正できないといった事態に遭遇します。
甲州街道での事例
例として、新宿駅前から味の素スタジアムまで甲州街道のみの経路を組んでみましょう。主経路を一般道優先で甲州街道、代替経路を高速道優先で首都高~中央道となるように経路を設定してみます。(代替経路の設定が必須という仕様も面倒だったりします)
一本道ですし、幹線道路な訳ですから問題なく経路設定できると思いきや、エラーが発生しました。
同時に配信されるメール通知の文面を読んでみても、不具合箇所が特定されていないため内容が把握出来ません。
なお経路画面を確認すると、問題なく経路が組めているように見えます。
仕方なく様々な方法を検証してエラー解消を試みますが、何をどう変更してもエラーは解消しません。
経路設定を変更して最短経路優先に
起終点を重要物流道路以外の交差点に変更してラストマイルを生成
起点を環状七号線の外側まで変更(環七以内全域の大型車規制回避)
etc…
この段階で諦めてしまう人もいると思いますが、この場合どうすればよいのか・・・実はマニュアルをよく読めば書いてあります。
渡り線取得不可とは?
「2経路間の通行可能経路を取得できませんでした」とは、
「渡り線を取得できませんでした」という意味なのです。
「渡り線」の意味についても、マニュアルの用語一覧に記載があります。
要するに、主経路と代替経路の間を行き来できる「迂回路」のことです。
経路抽出方法選択の画面を見ると分かりやすいですが、オレンジの線で表現されている路線が「渡り線」となります。
つまり、今回のエラーは渡り線を生成出来なかったことが原因です。経路が短くシンプルであったため、迂回路を設定する余地が無かった。
逆に言えば、主経路と代替経路には問題が無かったということです。
なおメール通知の文面に、原因のひとつとして書かれていた「ラダー」ですが、「ラダー」=「渡り線」となります。
通知文の内容に関しては、「原因:主経路・代替経路・ラストマイル・ラダーのいずれかが取得できませんでした」ではなく、「渡り線が取得できませんでした」と明確に原因を特定したうえで記載して欲しいところです。
※この点は改善を要請します。
渡り線のエラーは手数料支払へ遷移可能
渡り線のエラーについては、「要確認」となっていても手数料支払まで進めることが出来ます。「手続再開」から「次へ」のボタンを押して頂ければ、手数料確認の画面へ遷移します。
エラーを解消して照合結果がOKにならないと、次へ進めないと思いがちですが、主経路と代替経路には不具合が無いため、回答書は交付できるという仕様になっています。
【まとめ】
渡り線のエラーは、修正の必要なく回答書の交付が可能
「2経路間の通行可能経路を取得できませんでした」という内容のエラーについては、悩む必要がないことが分かりました。
対処法は『次へ進むこと』、という非常にシンプルなものです。
次回予告
これで不具合が完全に解消したと思うのは、まだ早計です。
実は本当の落とし穴が、この先に待っています。
次回は、
『ステルスに気をつけろ、希望の経路が取得できてないかも?』
経路作成はご相談ください
【新】通行確認制度は、(旧)通行許可制度と併用することで真の価値が発揮されるものと考えます。そのため弊所では新旧同一料金にて対応。
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平日:18時〜21時 / 土日祝:事前予約にて対応
メール相談24時間受付 tokusya@digital-gyosei.jp
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