第113回医師国家試験を受験してみた感想(114回以降の受験生に向けて)

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ように、試験本番のプレッシャーは終わってしまえばなくなってしまいます。

忘れないうちにこの緊張感を書き残して置きます。

(いつもやっているブログに書くと、記事が古くなったときに削除候補になってしまうので、noteに残しておきます。)


「どの科目がどのくらい出題されたか」はmedu4を始めとした予備校が分析してくれると思いますので、ここでは「傾向が変化した国家試験」を受験した感想にします。

今回の第113回医師国家試験は、傾向の大きく変化した回であったように思います。おそらく予備校各社もそのように分析されることでしょう。

試験場の外でコーヒーを啜りながら客観的に出題を眺めることのできる予備校講師の先生方と違い、受験生は慣れない会場で緊張に押しつぶされながら問題を解いていきます。

受験生にとって今回の傾向の変化はあまり有り難いものではなかったのかもしれません。

客観的に出題分析してはいないので、かなり主観的な感想になりますが今回の傾向は

ある程度の暗記 + 優先順位の理解 + 国語力 

を問われた試験に感じました。

主観的な感想といったのは難しく感じた問題ばかり記憶に残るというバイアスがかなりかかっているという意味です。(これを読んでいる方も経験があると思います。)

試験を分析すれば「基本的な問題をしっかりと特典できれば合格できる試験であった」という風になりますが、主観の受験生は「あの問題とこの問題はすでに確実に間違えた」と感じるわけです。

medu4の分析でも113回の試験は正答率90%を超えるものがとても多いとのことでした。


今回の傾向として、暗記一撃で解けない問題が多かったからです。

知識は使いますが、考える必要のある問題です。

もし113回の傾向が今後も続くとすれば、それはメンタルとの戦いになる可能性が高くなると思います。

それは
暗記一撃で解けない問題=自信を持ちにくい問題
になってしまうからです。

自信のない問題の数が積み重なってくると、そのあとのブロックへの確実なプレッシャーとなります。

プレッシャーが大きくなれば解けるはずの問題も解けないという自体に陥ります。

メンタル戦への対策として、実際に受験した筆者の感想を生かしてもらえればと思います。

114回以降の受験生は、このnoteでなくともいいのでTwitter、ブログなど情報からメンタル面での感想を探して心の準備をおこなうことを強くおすすめします。


難易度は易化?それは113回を過去問として見た話。

medu4の保澄先生の総評をちらっと見たときに113回は易化傾向と書いてあるのがちらっと見えたので、そのページをすっと離れました。

113回国試では総じて端々に「もう不健全なまでのインフレ化はやめよう」という厚労省からのメッセージが読み取れた。つまり、難易度としては易化した。いや、むしろここ数回の国試が難しすぎたのかもしれない。やっと標準的な問題から構成された健全な国試に戻った、と言ってもよいだろう。

medu4.com


たしかに今回の国家試験は簡単だったのかもしれない。ただ、それは実際に試験を受けていない人が外から見た場合のお話。

(ちなみにアンチmedu4ではなく、がっつりmedu4勢です。)

考える系問題は後味が悪い

実際に受験している人にとってはかんたんではなく、とても嫌な試験でした。メンタルにボディブローがじわじわと来る感じでした。

さきほども書いたように
暗記一撃で解けない問題=自信のない問題
となって積み重なっていくからです。

暗記傾向の試験であれば、覚えている問題は1撃で解けて記憶に残らないのですが、113回は記憶に残る問題が多めの印象でした。

考える系の問題は今までもありましたが、113回はあまりに数が多かったように感じます。考える系の問題がメインで中に暗記問題が混ざっている感じでした。

例えるならば、息継ぎをする間が少ない感覚です。楽にすっと流せる問題が少なかったからでしょう。

暗記系の問題でも、少しひねりのあるものが多かったと感じたのは自分だけでしょうか。

必修に考える系問題はやめて!

113回の必修問題は受験生にとって嫌な感じでした。

問題の中に考えてとく問題が散りばめられていたからです。あとは知識的な面でも、嫌な問題が多かったですね。

▼一番印象に残っているのがこの連問。

(ちなみに、このツイート主のいちさんのブログのゴロが覚えやすいものが多くかなりお世話になりました。ゴロの質が高いのでおすすめです。)

必修の3点問題×2問でこの難易度はいかんでしょ。

しかも疲れてきたE問題の後半。

ペニシリンアレルギーを見逃した人も結構な数いたと思います。友人でもそれで落ち込んでいる人が数人いました。

ペニシリンアレルギーを乗り越えても次は梅毒の第二選択という知りませんよ問題。

ニューキノロンとテトラサイクリンの2択まで持ち込めても、筆者は間違えました。

ちなみにメック模試のどれか(確か夏くらいの)で出ていたらしいですが、それは結果論であってそこまで全部復習できるかというと厳しいものがある気がします。

かなり真面目な友人も
「夏メックで出ていたのは覚えていたけど、答えまでは覚えていなかった。かなり復習したはずなのに」と言っていました。

ここまで知識系のものは模試で問われていても全部覚えているのは難しいですね。それができるのならyearnoteを全部暗記すればいいわけですし。


必修の英文問題もとても割れそうな問題でした。

過去問として102回から112回の過去問は一通り解きましたが、即答できる系の問題がこれほど少ない年は無かったはずです。

今回はB、Eの両方で考える系の問題が例年よりも多かったので解いていてとても不安な必修でした。

やはりこのプレッシャーは忘れてしまう。

ここまでの内容を書いたのが国試終了後2日以内でした。


現時点で、国家試験終了から1週間経過しました。

あの緊張感、あのプレッシャー、あの辛さはどこかに消えてしまいました。


やはり、国家試験の重圧を感じられるのは当事者だけでしょう。

国試が終了した人、国試未体験の人には消して感じられない感覚です。


終わってから、外野から「あーだこーだ」言うのは簡単です。

いろいろな感想、情報が出回ると思いますが、情報の発信者がどのような人物・立場・タイミングであるかという点も留意して情報収集を行ってみてください。

国試勉強の記録をrewriteしてnoteにしました。

マガジンのおまけ部分以外は、基本的に無料で読めるので、参考にしてみてください。

国家試験対策をiPadで行う方法を有料noteで作成中です。

主に筆者の身バレを防ぐために有料化させていただきます。

有料で限定公開のほうがより突っ込んで書けるからです。



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noteでの投稿が初めてなのでシステム把握のために、この記事は完成前に投稿しています。

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iPad初心者〜結構使いこなせている人の応用編なども書いているので、国家試験の勉強をiPadなどのタブレット端末を使って行いたい人に役立つと思います。




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