「一度離れたからこそ見えるものがある」。総務・野呂ゆき乃のデジリハ・ストーリー。
パソコンにダウンロードするオンライン上のアプリとセンサーを使って行うリハビリツール「デジリハ」。手足や視線の動きに合わせて画面上の動物や宝石などの物体が動いたりイラストが現れたり。「リハビリをエンタメに」「患者じゃなくて、プレイヤー」をテーマに、ゲーム感覚で自然にリハビリに必要な動作ができます。
今回は、立ち上げ当初からデジリハと関わり続けている総務担当の野呂ゆき乃に話を聞きました。
自己紹介
娘が熱を出したと保育園から連絡が入ってしまって……。今はもう心配ないんですが、すみませんがインタビュー、娘と一緒に受けさせてください。
イトハ、と言います。2020年3月生まれです。2019年から産休育休を取得して、2021年4月に復帰しました。いやあ、生活は変わりましたよ。熱があると保育園から「迎えに来て」って電話がかかってくるので、家でイトハを見ながら仕事をする、ということも少なくないです。あ、こら! パソコンに興味があるみたいで、ボタンを押しちゃって……。すみません。
デジリハとの出合いは?
――とんでもないです。イトハちゃんも、よろしくお願いします。早速ですが、野呂さんがデジリハに参加したきっかけは?
作業療法士として、これまで総合病院や子どものためのデイサービスでリハビリの仕事をしてきました。
デジリハのことは、当時働いていた小児デイサービスを利用する保護者の方から「こんな取り組みがあるらしいよ」と教えてもらって知りました。
最初はウェブサイトで調べて、作業療法士として問い合わせる、くらいの気持ちでした。ちょっとお手伝いするつもりが、関わりが増えてきて気づいたときにはメインの仕事になってましたね。2018年のこと、プロジェクトが始動してまもなくのことです。
プロジェクトマネージャーだったり、プログラミング開発だったり、当初は何でもやっていました。プログラミングも一から学んだんですよ。ワケが分からないところからスタートし、3か月ほどで、アプリの開発をするようになっていましたね。
今は少しずつですがメンバーも増えて、役割分担ができるようになってきました。妊娠し、産休育休を経てからは総務としてバックオフィスを支えています。
お仕事の内容は?
――「総務」のお仕事の内容は?
人事労務・会計に加え、お客様へ契約などの書類発送やユーザー登録の管理などを担当しています。最近では、事務局としてセミナーのお知らせの記事をウェブやSNSに掲載したり、参加者への連絡もしたりしています。これまでバックオフィスは未経験。当初は請求書を1枚作るのにも四苦八苦していましたね……。今はもう慣れましたけど。
裏方に徹することが多いのでお客様から見たら、遠いか近いかわからないような立ち位置の仕事だと思います。
「元・作業療法士」と紹介されることもあるんですが、作業療法士を辞めたつもりはないんです。顧客支援を担当するスタッフからデジリハを使っているお客様の動画を見せてもらったり、現場でどんな使われ方をしているのかを知ろうとする姿勢は大事にしていますね。
医療職を救うツールに?
――デジリハを通して、現場を知るってことですか?
そうですね。これまでは、1対1の関係でリハビリをしてきましたが、今は1対大勢に対してアプローチができると思っています。
それまで反応がなかった子どもに一振り、もう一振りとデジリハを使うことで楽しそうに動きが出てくる。子どもたちが楽しくリハビリできることはもちろんですが、リハビリを提供する大人、セラピストにとってもいいシステムだと思うんです。
子どものためのリハビリって、大人と同じことをすればいいわけではないんですよね。現場では、子どもたち一人ひとりに合わせたリハを提供しなきゃって、試行錯誤を繰り返している。上手くいかないとへこむし……私が現場にいたときも、悩みが少なくなかったです。
デジリハは使い方次第では、質の高いリハビリを提供できるはずです。医療職の人たちを救うツールにもなりうると思っています。
セラピストには、デジリハをどんどん試してみてほしいです。
これまで反応がなかった子ども、リハビリに苦手意識をもっていた子どもたちにアプリを使ったら、楽しそうに足を動かすようになった。セラピストの専門知識をもって、その子の楽しさを引き出してほしいと思います。
産休・育休を経て
――当初はアプリ開発もしていたということですが、仕事内容が変化して戸惑いはなかったんですか?
デジリハが誕生したときから関わっているので、いろいろな事例を見てきました。プログラミングを一から勉強してアプリ開発したり、プログラミングを子どもたちに教えていたこともあります。こういう経験が妊娠を機に、ゼロになってしまうんじゃないかと不安に思ったこともありました。1年3か月の産休育休期間にも、メンバーは頑張っていて、自分がいなくても進んでいる。わたしが復職しても、居場所はあるのかな?と。
帰ってきてみたら、その心配は杞憂に終わりました。ちょうど株式会社化とデジリハのリリースのタイミングで、やることいっぱいありました。そこからバックオフィスとして、ルールをつくったり、それぞれの担当業務に集中してもらえるように支えていったりしようと。産休育休でひととき離れたことで、俯瞰して組織を見る役割を与えてもらったんだなと、メンバーの働きやすい環境を整えることを考えるようになりました。
デジリハへの想い
――最後に、デジリハへの想いを教えてください。
子どもたちに楽しんで生きていってほしいと願っています。わたしが出会ってきた子どもたちの中には、寝たきりの子やお話ができない子などさまざまな事情を抱えた子どもたちがいます。つまり、誰もがおもちゃを使って遊べるわけではないんですよね。さまざまな子どもたちが、自ら参加してできるものをデジリハとして提供していきたいと思っています。それぞれの事情に合わせたカリキュラムを考えて、自分で選んでやりたいと思えるような、子どもたちの選択肢を増やしていきたいです。
(text by Azusa Yamamoto)
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