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「ディグディガ」元ネタ紹介:14.5話

これは、漫画「ディグインザディガー」14.5話公開に際して、原作の栄免建設と漫画担当の駒澤が淡々と元ネタ紹介をしていくコーナーです。

前半:栄免建設(原作)

Eric B. & Rakim - Don't Sweat the Technique

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Hiphopのレジェンド、Eric B. & Rakim の4thアルバム。

Eric B. & RakimはHiphopのゴールデンエイジと言われる80年代後半から90年代前半を代表するグループで、Rakimの詩的なリリックは多くのフォロワーを産みHiphopのリリックで最も影響を与えたmcの一人。ちなみに人気ラッパー、A$AP Rockyの本名はRakim Mayersで、これはRakimから来ているとか。

数々のクラシックを生み出したEric B. & Rakimだが、本作もhiphop映画「Juice(OZROSAURUSの3rdアルバムの元ネタ)」の表題曲
「Know The Ledge」など、多くのヒット曲が収録されている名盤だ。

ULTIMATE BREAKS & BEATS Vol.1に収録されているAmen Brotherがサンプリングされた「Casualties Of War」が入ってるということもあり、本作をセレクト。アーメンブレイクが使用されてるHiphopだとN.W.A - 「Straight Outta Compton」がまず浮かんだんだけど、投稿タイトルも含め○○&○○というフォーマットに統一したかったので、Eric B. & Rakimにしました。

◆KICK THE CAN CREW - BREAK 3

日本のヒップホップグループ、KICK THE CAN CREWのシングル「性コンテニュー」のカップリング曲。

KICK THE CAN CREWはLITTLE、MCU、KREVA からなるHiphopグループ。紅白でも披露したパーティチューン「マルシェ」や、山下達郎「クリスマス・イブ」をサンプリングした「クリスマス・イブRap」などをヒットさせ、Dragon Ash、RIP SLYMEらと共にお茶の間にまで日本語ラップを広める一端を担った。

2004年に活動休止するも、フェスなどで3人の姿は見せ、2017年から本格的に活動再開。2022年3月には最新アルバムをリリースした。

活動再開時に発表された「千%」は、KREVAのソロ活動しか見れてこなかった自分には「待ちに待った」という感じだったし、トラックも最近のTrap調ではなく当時のKREVAらしいサンプルチョップが聴けるトラックだったので、かなり感動したのを覚えている。

僕の音楽を聴くようになったきっかけは、KICK THE CAN CREWの活動休止中、ソロで活動していたKREVAにハマったことだったので、ある意味自分の音楽のルーツとも言えるかもしれない。

本作は2003年の7カ月連続リリースの1枚目「性コンテニュー」に収録されたカップリング曲。アルバム未収録ながらPV制作された人気曲で、3者それぞれ異なるBreakBeatsのみのシンプルなトラックに
スキルフルなラップを聴くことができる。LITTLEのリリックでは、先述の「マルシェ」のリリックを引用してディスしたNITRO MICROPHONE UNDERGROUNのSUIKENへのアンサーを聴くことができる。

今回はULTIMATE BREAKS & BEATS Vol.1収録の曲全てをサンプリングして作ったのでBREAK 3ではなくBERAK 6といった感じです。

◆V.A. - Ultimate Breaks & Beats

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定番のブレイクビーツの楽曲を収録し、Hiphopアーティストにとってバイブル的存在という見方もあるヴァイナル・シリーズ。多くの著名なプロデューサーが収集していたことでも知られる。

この漫画でもちょくちょく取り上げてるBreakbeatsネタが多く収録されており、例えばディグディガ5.5話で取り上げたJames Brown -「Funky Drummer」はVol.12に収録されている。

今回のVol.1には、僕の名前の由来であるAmen Brotherが収録。しかしなぜかブレイクビーツの部分からピッチが落ちての収録という謎仕様。
他にもRUN-DMCがカヴァーするThe Monkees - 「Mary Mary」

Tyler, The Creator - 「WHAT’S GOOD」に使用された
Bad Bascomb - 「Black Grass」など収録。

2000年代にはこのシリーズに収録されたをインストカヴァーした
「Ultimate Breaks & Beats : Instrumentals」シリーズがあったり、
2017年に30周年記念Boxが発売されていたりモチーフにしたアイテムがちょくちょく販売されているなど、現在でも根強い人気がある。

現行のHiphopは808などドラムマシーン系のサウンドが中心だが
時折ブレイクビーツも使用されているし、過去のHiphopやクラブミュージックを聞いていけばお馴染みのBeatが聴くことができる。中には高値になっているのもあるそうだが、例えば今回のVol.1は1000円弱で購入できたので、レコ屋めぐりの際はぜひ一度探してみてほしい。

◆水素の音

ディグディガ14.5話-2

後半:駒澤零(漫画)

コミティアどうもありがとうございました。読者の方から直接感想や熱いメッセージをいただけてうれしかったです。

◆ORANGE RANGE - SUSHI食べたい feat.ソイソース

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このコマだけ「SUSHI食べたい」のサンプリングです。

ORANGE RANGE - SUSHI食べたい feat.ソイソース _ Trailer 1-46 screenshot

ORANGE RANGE - SUSHI食べたい feat.ソイソース _ Trailer 1-53 screenshot

ORANGE RANGEは、日本の沖縄県を拠点に活動する男性5人組ロックバンド。略称はRANGE。原型となったのは、沖縄市立山内中学校の卒業パーティーで「BELOVED」を演奏するために結成されたバンドで、これはこの時限りで解散。しかし、その後メンバーの友人や兄弟を誘い、デビュー当時のメンバー構成となっていった。

当初は地元のライブハウスやストリートでGLAY、山嵐、Dragon Ashなどのコピーをしていたが、次第にオリジナルの曲を作り始める。2002年2月22日、ミニアルバム『オレンジボール』で SPICE RECORDSよりインディーズデビュー。レコ発ライブは高校生主催のインディーズ・ライブとしては異例の800人を動員した。

2003年6月4日、シングル「キリキリマイ」でgr8! recordsよりメジャーデビュー。同年7月に発売した2ndシングル「上海ハニー」でブレイクする。その後もオリコン首位などを記録し続け、2ndアルバム『musiQ』で第19回日本ゴールドディスク大賞 アーティストオブザイヤーを獲得する。

「SUSHI食べたい feat.ソイソース」は、2015年7月18日にリリースされたレンタル・オンライン配信限定アルバム『SUSHI食べたい EP』に収録の楽曲。のちに10枚目のフルアルバム『TEN』にも収録。配信前に公開されたAC部によるPVがクリティカルヒットし、インターネットの一部でミーム化した。

この曲本当に大好きなんですが、フェスで踊れるイメージが一切なかったので、ライブ映像がシュールで面白かった。

今回のプレイリストはこちら。

以上、ディグディガ14.5話の元ネタ紹介でした。ありがとうございました!


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