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「ディグディガ」元ネタ紹介:第16話

これは、漫画「ディグインザディガー」第16話公開に際して、原作の栄免建設と漫画の駒澤零(と、たまにゲスト)が淡々と元ネタ紹介をしていくコーナーです。

原作担当:栄免建設

◆como es(コモエス今泉)

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福岡の中心街、天神は今泉のミュージックスタンド。レコード展、カフェ、イベントスペース、ギャラリーと様々な顔を持つ施設。

DJなど音楽活動をしていた店長・西田陽介さんのレコードコレクションといい、店内は音質に拘り抜いた設計が特徴。スピーカーやケーブルはもちろん、アースなど電気関連の工事から拘りぬいているので、レコードの音をより忠実に聞くことができる場所となっている。

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ジャンル分類も特徴的。普通のレコ屋だとジャンル名、および新入荷棚などで分類・陳列されているものだが、コモエス今泉は一味違う。

「Day」「Night」「Journey」…と雰囲気やシチュエーションごとの棚があり、例えば昼に訪れたら「Day」のレコードから選び、それを聴きながら一服する….なんて楽しみ方ができる。

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レコード棚はまだ小さいが、これから順次増やしていくとのこと。個人的にはBibioや4Heroなどあって、かなり自分の好みに近いラインナップだった。

2階はイベントスペースになっており、頻繁にライブやDJイベントが開催されている。こちらもかなり素晴らしい空間になっているので、行ける人はぜひ実際に音を体感してみて。ミュージックバーやDJバーなどは多数あるが、カフェでここまで良質な音楽をゆったり聴けるスペースというのは案外見つけにくい。ファッション好きなら遊びに行くことも多い、大名からすぐ行ける距離なので、天神に遊びに行く際は是非足を運んでみては。

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公式HP / Instagram

◆Toro y Moi - Underneath The Pine

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Toro y MoiはアメリカのChazwick Bradley Bundickによるプロジェクト。

Washed Outと並んで2000年台後半から流行したChillwaveを代表するアーティス。Chillwaveとはチープで浮遊感のサウンドを特徴とし、インディーロック、ドリームポップやディスコ的な要素も伺えるノスタルジーなサウンドで
インターネットを中心に大きなムーブメントになり、のちのVaporwaveの流行などにつながったとされている。

アルバムとしてはWashed Outよりも早く、コンスタントに作品を出していたこともあり、早い段階から注目を集め、またTravi$ ScottやTyler, The Creator
などとの作品にも客演で参加するなどメジャーシーンでも彼のサウンドを聴くことができる。

1〜2年ごとにアルバム(さらに別名義での活動もしている)を発表するなど多作家で今年も4月に新作アルバムを発表している。

作品ごとに軸はありながらも色も変えながらリリースする彼だが、本作ではチルウェイブらしい浮遊感満載のサウンドとファンクなどの影響が伺える太いリズム帯が絡み彼の音楽シーンでの存在感を高めたチルウェイヴを代表する1枚と言っていいだろう。昨年10周年を迎えて記念のカラーヴァイナルやInstrumentalsバージョンもリリース。

個人的には、10年経っても全く色褪せない名盤だと思っている。

◆NF Zessho - Natural Freaks

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福岡出身のMC,ビートメイカーNF Zesshoの1stアルバム。15歳の頃から活動を開始、ネット上での活動で徐々に知名度を上げ、当時10代の若手で結成されたEnpizlabとしても活動、2012年にはPigeondustの1stアルバムに参加。その一年後、PREFABRICから第一弾リリースとして発表されたのが本作だ。

ビートメイカー名義としてGudamanssがあり、こちらでも高い評価を得ているが、本作では全曲外部のビートメイカーによるBeatでラップしており、EnpizlabのメンバーであるYoshinuma(ご結婚おめでとうございます!)やPigeondust(ディグディガ5話にゲストディガーで参加いただいたDJ Pigeonの別名義)2019年には共作アルバム「AKIRA」をリリースするArμ-2が参加。

また「Soul Train」では現在メジャーシーンでも活躍するDAOKOがchorusで参加している。

良質なビートとそれにバッチリ合う彼のラップが聞いてて心地よい良作。
NF Zesshoは本作以降、現在でもコンスタントに作品を発表しているアーティストなので是非チェックしてほしい。

◆James Blake - James Blake

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イギリスのシンガーソングライターJames Blakeの1stアルバム。

2000年代後半、イギリスから世界に広まっていたDubstepにR&Bのエッセンスを混ぜ、Dubstepから様々に音楽要素が融合したPost・Dubstepを代表するアーティスト。

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名門R&S Recordsからのシングル「CMYK EP」をリリースし、クラブシーンに衝撃を与え、注目の新人として待望された本作はマーキュリー賞にノミネート(直作では大賞を受賞)をはじめ、数々のメディアで固い評価を獲得し2011年を代表するアルバムになっている。

Feistの楽曲をカヴァーした「Limit to Your Love」はドロップで強烈なベースがなる楽曲で、是非低音の出るスピーカーやヘッドフォンなどで聞いてみてほしい。僕はスピーカーやイヤフォンなどを買った時には、真っ先にこの曲で低音の出を確認するようにしている。

今年開催されたサウンドシステムを用いたイベント、INCUBUS CAMPでプレイされ、撮影してみたが、低音で恐ろしいほど音が割れている(もちろん現場では素晴らしい音曲で体感できました。)。

他に実父James Litherlandの楽曲を「Where to turn」のフレーズを用いた「The Wilhelm Scream」などを収録。

BeyoncéやJAY-Zなどの著名アーティストの客演も行いながら
現在もコンスタントに作品を発表している。

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漫画担当:駒澤零

◆さんまさん

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コモエス今泉の看板猫ちゃん。今回作画で一番頑張った気がする。

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◆警固公園

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栄免さんの熱烈なお願いにより描きました。天神の中心、西鉄「福岡(天神)駅」の真裏にある公園で、コモエスからも歩いていける距離。

◆今泉公園

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こちらはわたしが勝手に描いた公園。こじんまりした街中の公園で、周囲を道路に囲まれている。警固公園からコモエスへの通り道に位置している。

春には桜が咲くそう。

今回のプレイリストはこちら。

以上、ディグディガ16話の元ネタ紹介でした。ありがとうございました!



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