「ディグディガ」元ネタ紹介:20.5話
これは、漫画「ディグインザディガー」20.5話公開に際して、原作の栄免建設と漫画担当の駒澤が淡々と元ネタ紹介をしていくコーナーです。
前半:栄免建設(原作)
◆M3
日本最大の同人音楽の即売会。
1998年から開催されており、近年では春と秋の年2回東京流通センターで開催され、出店数は1000を超える。CDやダウンロードカードによる音源の販売がメインで、ジャンルはかなり幅広く音声作品を出展するサークルや音源以外にも後述の変拍子の本など音楽理論にまつわるものやシンセサイザーにまつわる本などを販売しているサークルも少なくない。
他にも演奏を行うスペースやプラグインの販売なども行っており、
ライブハウスやクラブとはまた違った多くの刺激を受けるので、
DTMをやっている人なら是非足を運んで見てほしいイベントだ。
2022年秋M3にてサークル「ディグインザディガー」として初の出店。
栄免建設×駒澤零のユニット「グループこんにちは」のデビューEPを、
音源つきスリップマットという形で販売を行なった。
他にも書籍版「ディグインザディガー」の再販、僕のコスチュームのグッズである「栄免ヘルメット」、駒澤零は前日に書き上げたコピ本「ren komasawa 雑感ディスクレビュー」も販売。
CD販売のブースが多い中、なかなかカオスなブースになってしまった。
11/30までBOOTHで新譜の通販してるので是非チェックしてみて欲しい。
◆in the blue shirt
大阪在住、有村崚によるソロプロジェクト。
<Maltine Records>や<TREKKIE TRAX>など多数のレーベルからのリリースを重ね、アーティストやCMなどへ幅広い楽曲提供を行っている。最近では動画制作など、様々なアプローチで活動をしているアーティスト。
2012年活動開始時、Star SlingerのRemixなどで注目を集め、現在活躍するプロデューサーを多く輩出している名作コンピシリーズ「FOGPAK」とSVNSET WΛVESのコラボコンピ『FOGPAK #9 x SVNSET WΛVES』に収録された「Seven Bridge」は、その特徴的な空耳から、ネットレーベルを追う人なら誰もが知るアンセム的なヒットソングとなった。
in the blue shirtの大きな特徴の一つとして、その唯一無二のボーカルカットアップが挙げられる。カットアップ自体はエレクトロニカから現在のEDMシーンでも広く使われている手法であり、ふつうは機械的、グリッチ方面へのアプローチが見られることが多いが、彼の場合は全く違う複数のボイスサンプルであっても、歌っているかのようにeditされている。
聴き慣れている人ならば、ボーカルのカットアップだけですぐin the blue shirtの楽曲だとわかるくらい、特徴的だ。
最新作は今回のM3でCD版が発売された3rdアルバム「Park with a Pond」
実はディグディガでは過去に2度ほどサンプリングさせていただいる。
1話
2.5話
◆Swim
今回取り上げた「Swim」は東京を拠点に活動するロックバンド、ミツメのギター、ヴォーカル川辺 素との合作。
in the blue shirt活動史上初のヴォーカルを招いた楽曲であり、川辺素にとってもバンド以外で初のメロディ提供曲とのこと。ローファイな質感の極上のベッドルームポップ。
B面にはこの7インチ用に製作された楽曲「Prefab」が収録されている。
M3では極少数販売とのことで自分達のブースが落ち着いてすぐ向かいラスト1枚を購入。一応サイトによってはまだ販売しているところもあるので、興味のある方は是非チェックを。
漫画には登場させられなかったが「in my own way e.p.」もM3で購入。
青のカラーバイナルとなっており、非常に美しい。
こちらはBOOTHでも購入可能。
当日に取材の申し込みをしたにもかかわらず、
快く引き受けていただき改めてありがとうございました。
後半:駒澤零(漫画)
最近いそがしくて病院のことばっか考えてます。
◆東京モノレール・空港快速の罠
M3が開催されるTRC(東京流通センター)はモノレールの「流通センター駅」の眼前に位置し、ほとんどの参加者がモノレールで会場に向かう。
運行する列車は早い順に、空港快速・区間快速・普通だが、これが厄介で、空港快速は流通センター駅には止まらない。
浜松町で乗ったら最後、次は羽田空港第3ターミナル。逆もまあ然り。
なので遠征勢はもちろんのこと、適当に向かってる関東在住の人間が一番やらかすと大変痛い目をみることとなる…。結構M3界隈では有名な話。
◆Yoshino Yoshikawa
<Maltine Records>や<ZOOM LENS>でのリリースや、FPM、東京女子流、南波志帆を始めとするアーティストへのRemixを提供する等、Ultrapopを提唱し根強いファンを持つプロデューサー。
今回は新譜としてカセットテープ「Secret Key」をリリース。かわいー!
ヨシノさんは以前私の音楽ユニットnemuigirlの楽曲をRemixしていただいたり、夏に開催した主催イベント「自然の中で起きている美しい現象すべて」にご出演いただいたりと、何かとお世話になっております。
◆変拍子ちゃん / 変態音楽理論アカデミー
"変拍子兄さん" ゆ~くれ氏が運営する一連のプロジェクト。Youtubeやnoteで「変態音楽理論アカデミー」という名前で音楽理論研究の動画をコンスタントに発表し続けるほか、Discordサーバー「変拍子ラボ」も運営している。
無想りんねさん描く単眼のキャラクターの通り、オレンジの髪が特徴。この日も一緒に出店していた腕毛の人さんと一緒に活動していることが多い。
ディグディガのブースにも来てくださってありがとうございました…!
個人的には前Youtubeライブで聞いたフォルマントの話が面白かったです
今回のプレイリストはこちら。
以上、ディグディガ20.5話の元ネタ紹介でした。ありがとうございました!