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デジタル田園タウン研究会_第7回(20230324)

デジタル田園タウン研究会(第7回)を開催しました。当日の研究会の概要をご紹介いたします。

概要

日付: 2023年3月24日
参加者: デジタル田園タウン研究会メンバー
テーマ: ITに関する課題とマイナンバーを利用した本人確認システムの導入
講師:xID、早川様、米澤様

IDに関する課題感の共有

  • 矢吹町

    • 分散管理の課題: 行政内外でIDやパスワードが分散管理されており、住民や行政の負担が大きい。

    • 認証の遅れ: 行政サービスの本人確認が民間サービスに比べて遅れている。

    • 利便性向上の必要: 手続きの煩雑さを解消し、住民の利便性を高める必要がある。

  • 狛江市

    • ID統合の重要性: 内部システムや外部サービスでIDが分かれており、一つのIDで複数サービスを利用できるよう統合が求められている。

    • データ連携基盤の活用: ID管理の統合にデータ連携基盤を活用する方針。

  • 他の参加者

    • セクショナリズムの課題: 各課が独自にシステムを導入することで発生するセクショナリズムの解消が必要。

    • クロスIDの目標: インターネットと内部システムのID統合の目標や達成点についての関心。

    • 高齢者対応: 高齢者が使いやすいデザインと安全対策の重要性が指摘された。

xID株式会社 講演

講演テーマ: マイナンバーカードを利用したデジタルIDの活用と行政手続きのデジタル化

  1. 講演テーマ

    • タイトル: マイナンバーカードを利用したデジタルIDの活用と行政手続きのデジタル化

1. xIDの概要

  • 会社紹介: xID株式会社は、デジタルIDアプリ「xID」とそのソリューションを提供する企業であり、マイナンバーカードを基盤としたデジタルIDの利便性を強調している。

  • アプリ紹介: xIDアプリは、ユーザーが持つマイナンバーカードをスマートフォンで登録し、オンラインでの本人確認を簡単に行えるツール。

2. マイナンバーカードの基礎

  • 基本説明: マイナンバーカードは、物理的な身分証明書としてだけでなく、電子証明書を内蔵し、オンラインでの本人確認に利用可能。

  • 違い: マイナンバー(個人番号)は単なる番号であり、マイナンバーカードはその番号を基にした物理的なカード。

3. xIDアプリの機能と利点

  • 登録プロセス: ユーザーはマイナンバーカードをxIDアプリにかざし、PINコードを入力することで登録が完了する。これにより、一度登録すればアプリのみで本人確認が可能となり、以後マイナンバーカードをかざす必要はない。

  • 使用方法: xIDアプリは、行政手続きなどでIDやパスワードを入力せずに、PINコードや生体認証(顔認証)だけで手続きが完了する。

  • デモ: 加賀市の電子申請サービスの例を挙げ、xIDを使うことで、ユーザーは一切のIDやパスワードを入力せずに、申請者の名前や住所、生年月日などの情報を自動入力できることが示された。

4. マイナンバーカードの安全性

  • 偽造防止: マイナンバーカードのICチップには偽造が不可能な巨大な乱数(秘密鍵)が入っており、カードの複製や偽造が不可能である。

  • セキュリティ: カードとパスワードの両方が必要であり、片方だけでは認証が完了しない仕組みで、カードの紛失や盗難時でもパスワードがなければ利用できない。

5. デジタルIDの仕組み

  • 電子署名: マイナンバーカードを使って作成される電子署名は、データの改ざん防止と本人確認の信頼性を保証し、オンライン手続きにおいてID・パスワード入力の手間を省く。

  • 利便性: マイナンバーカードを利用することで、オンライン手続きが迅速かつ安全に行えるようになり、住民の利便性が向上する。

6. マイナンバーカードの普及と未来

  • 普及状況: 現在のマイナンバーカードの普及率と、政府の普及促進策について触れ、今後の展望としてマイナンバーカードとデジタルIDの連携による新しいサービスの展開や、行政手続きのさらなるデジタル化の推進が議論された。

質疑応答

  • 質問1: eKYCのレベルと法的認証基準

    • 質問: eKYCの認証レベルと客観的指標はあるか。

    • 回答: 内閣官房のガイドラインでレベル1~3に分類され、マイナンバーカードは最高のレベル3。国の手続きにはマイナンバーカードが必須。

  • 質問2: マイナンバーカードと他のデジタル認証手段の併用

    • 質問: マイナンバーカードと他のデジタル認証手段の併用は可能か。

    • 回答: 国の手続きにはマイナンバーカードが必要だが、自治体独自の手続きではxIDなどのデジタルIDも利用可能。

  • 質問3: デジタルとアナログの融合による信頼性向上

    • 質問: マイナンバーカードだけで本人確認は十分か。

    • 回答: マイナンバーカードは厳格な本人確認を経ており、ICチップと暗証番号で高い信頼性がある。

  • 質問4: 高齢者が利用する際の使いやすさと安全対策

    • 質問: 高齢者に使いやすいデザインと安全対策はどうなっているか。

    • 回答: xIDはシンプルな操作性で、生体認証やPIN入力が可能。高齢者向けのガイドラインとサポート体制も整備。

  • 質問5: 具体的な運用方法や安全性

    • 質問: xIDやマイナンバーカードの具体的運用方法と安全性は?

    • 回答: xIDは既存の行政手続きに統合可能で、いくつかの自治体で導入済み。マイナンバーカードの電子証明書で高いセキュリティを確保。

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