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ユーロ圏経済、インフレ見通し引き上げ、GDPは4%に拡大。

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年02月11日に、EC(European Commission/欧州委員会)は2022年02月10日に発表した冬季経済見通し(Winter Economic Outlook)の中で、今年のユーロ圏のGDP(Gross Domestic Product/実質域内総生産)が前年比4%拡大するとの予測を示したと報告した。
2021年11月の秋季見通しから0.3ポイント下方修正した。

https://time-az.com/main/detail/76228

新型コロナウイルスのパンデミック(pandemic/世界的大流行)の影響や供給のボトルネック、エネルギー価格の高止まりが予想以上に長引くためで、インフレ見通しは引き上げている。

2023年の成長率は2.7%と、前回予測から逆に0.3ポイント引き上げた。一方、EU(European Union/欧州連合))加盟27カ国のGDPは、22年に4%拡大し、23年は2.8%増えるとみる。

今年の成長率見通しを国別に見ると、ドイツは3.6%と秋季見通しから1ポイント下方修正。フランスは0.2ポイント引き下げ3.6%とした。イタリアも0.2ポイント下方修正し、4.1%を見込む。スペインは0.1ポイント引き上げ、5.6%とした。

ユーロ圏のインフレ率については、昨年の2.6%から今年は3.5%に加速すると予想。前回予測から大きく1.3ポイント上方修正した。来年は1.7%への減速を見込む。EU全体の今年のインフレ率は3.9%、来年は1.9%をそれぞれ予想している。

欧州委は、変異株「オミクロン株」の感染拡大の影響は短期的にとどまるとみるものの、医療システムの逼迫(ひっぱく)や人手不足などパンデミックの影響は今後も続くと予想。半導体や一部金属などの供給ボトルネックも、少なくとも年前半は続くほか、エネルギー価格の高止まり状態も予想以上に長引き、景気の伸び悩みとインフレ圧力の高まりを招くとみる。

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