カンボジアの銀行預金口座数、2022年08月に昨年末比18%増。
アジア経済ニュースNNA ASIAは2022年11月10日に、NBK(National Bank of Cambodia/カンボジア国立銀行/中央銀行)は、カンボジアの商業銀行(Commercial banks in Cambodia)とMDIs((Microfinance Depositories/小口金融預金機関)の預金口座数が2022年08月末時点で1,430万件となり、2021年12月末比で18%増加したと明らかにした。地元各紙(電子版)が伝えた。
商業銀行の口座数が1,170万件、MDIが260万件だった。
2022年08月末時点の預金残高は計US$415億(約6兆500億円)。昨年末時点のUS$384億から18%増加した。
インドは、全国民に銀行預金をするように奨励し、その預金は同時に国の資産ともなり、大きく躍進した。
中銀のラット・ソワンナラク銀行監督局長(H.E. Rath Sovannorak, Assistant Governor and Director General of Banking Supervision, Central Bank of Cambodia)は、「商銀やMDIは社会経済の成長に向けた重要な原動力であり、金融包摂を推進する役割を担っている」と述べた。
中銀によると、国内の金融機関は現在、商銀58行、特殊銀行9行、MDI5社を含む小口金融機関86社など。店舗数は2,593カ所、ATMs(Automated Teller Machines/現金自動預け払い機)の設置数は4,219カ所に達している。
小口金融業界団体CMA(Cambodian Microfinance Association/カンボジア・マイクロファイナンス協会)によると、MDIの9月末時点の預金残高は前年同時期比22%増のUS$47億だった。ソク・ボウン会長(CMA chairman Sok Voeun)は、今年末の預金残高が前年末比で30%増加するとの見通しを示している。
RAC(Royal Academy of Cambodiaカンボジア王立アカデミー)の経済学者、キー・セレイワット(Dr Ky Sereyvath, Director of the Institute of China Studies and an economist at the Royal Academy of Cambodia)は、MDIの預金残高の増加について「金融システムに対する国民の信頼が高まっていることの表れだ」と指摘した。新型コロナウイルス禍を経て、国民が出費に慎重になっていることも影響していると説明した。
全国民に銀行口座を持たせることは、携帯電話を持っていることと同じになる。
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