カンボジア北西部バッタンバン州で、地雷被害者は42年間で1.5万人超。

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アジア経済ニュースNNA ASIAは2021年11月26日に、カンボジアの新聞「プノンペン・ポスト(The Phnom Penh Post)」は2021年11月24日に、カンボジア北西部バッタンバン(Battambang)州で、過去42年間の地雷や不発弾の爆発事故による死傷者数が1万5,000人超に上ることが分かったと伝えたと報告した。



https://time-az.com/main/detail/75694

バッタンバン州のソク・ロウ知事(Governor, Sok Lou)が2021年11月24日に、CMAA(Cambodian Mine Action and Victim Assistance Authority/カンボジア地雷対策庁)のリー・タック筆頭副長官(Senior Minister Ly Thuch)による地雷原の視察に同行した際に明らかにした。

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同知事によると、地雷や不発弾などの爆発事故による犠牲者は1979~2021年の42年間で1万5,289人。うち死亡者は3,859人、負傷者は11,430人。負傷者のうち2,636人には完治不能の障害が残った。2021年10月だけで9人が被害を受けたという。

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カンボジアでは現在、CMAC(Cambodian Mine Action Centre/カンボジア地雷対策センター)などの団体が地雷撤去に取り組んでいる。バッタンバン州の地雷対策作業部会によると、同州での地雷撤去は1992年に始まり、これまでに4万6,599ヘクタールの土地で処理が完了。対人地雷20万2,451個、対戦車地雷3,990個、不発弾3,973個などを撤去した。現在も地雷処理が必要とされている土地が9万6,605ヘクタールがあるという。

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ソク・ロウ知事は、「バッタンバン州は20年超におよぶ内戦の最前線だったため土地の大半は地雷や不発弾、ERW(explosive remnants of war/爆発性戦争残存物)で埋め尽くされており、これが開発や住民の生活に大きな影響を与えてきた」とコメント。
「地雷や不発弾は居住地域や農耕地域に散在しており、現在も人々の生活を脅かしている」と述べた。

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