イギリス政府、経済活性化目指し、ロンドン3空港の拡張承認。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2025年01月22日に、BBC電子版などが2025年01月21日に、イギリス政府は近く、ロンドン3空港の拡張計画を承認する見込みだと報告した。対象はヒースロー(Heathrow)空港とガトウィック(Gatwick)空港、ルートン(Luton)空港の各プロジェクトで、経済活性化と航空セクターの長期的な成長の確保が目的としている。

レイチェル・リーブス財務大臣(Rachel Reeves,Chancellor of the Exchequer)が来週にも発表する経済成長計画の中で明言する可能性があると報じた。

プロジェクトはそれぞれ「ヒースロー空港の第3滑走路新設」
「ガトウィック空港北滑走路の日常的利用」
「ルートン空港の第2ターミナル新設」。
これらの計画はこれまで、環境・騒音に対する懸念や地元住民の反対、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)などにより承認に至っていなかった。

イリスの経済新聞「FT(Financial Times/フィナンシャル・タイムズ)」は政府関係者の話として、ガトウィック空港の拡張計画は確実に承認され、ルートン空港についても承認される可能性が高いと報道。

ただ、ヒースロー空港の滑走路拡張については、ロンドンのサディク・カーン(Sadiq Khan)市長が環境に対する懸念からかねて計画に反対しているほか、空港を運営するヒースロー・エアポート(Heathrow Airport)の最高経営責任者(CEO)トーマス・ウォルドバイ(Thomas Woldbye)も政府に対し「明確な指針」を求めるなど不透明な状況となっている。

各プロジェクトが実現した場合、旅客数が大幅に増加し、£数十億規模の経済効果や数万人規模の雇用創出が見込まれる。

イギリスの民主主義は。難しい。

https://europe.nna.jp/news/show/2752020
https://www.businesstravelnewseurope.com/Air-Travel/UK-government-poised-to-allow-expansion-at-three-London-airports
https://www.bbc.com/news/articles/cvgl800vy1wo
https://news.sky.com/story/money-blog-pound-sinks-to-nine-month-low-with-economists-warning-of-big-red-flag-13040934
https://www.theguardian.com/uk-news/2025/jan/21/heathrow-third-runway-rachel-reeves-sadiq-khan
https://www.cityam.com/ministers-preparing-to-approve-london-heathrow-gatwick-and-luton-expansions/
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-01-20/uk-poised-to-back-heathrow-airport-expansion-in-push-for-growth