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日本でのカシューナッツ販売再開は、認可の関係で2022年09月になりそう。

カンボジアの新聞「プノンペン・ポスト(The Phnom Penh Post)」は2022年08月01日に、カンボジアのカシューナッツ唯一の対日輸出企業は、2022年03月に最後の委託品を送った後、2022年09月中旬に出荷を再開する予定であると報告した。

カンボジアのカシューナッツは、他のに比べて大きく、美味しそうである。

https://time-az.com/main/detail/77413

南西部のコンポントム州コンポンスバイ地区(southwestern Kampong Thom province’s Kampong Svay district)にあるチェイサンボール・カシューナッツ加工手工業(Chey Sambor Cashew Nut Processing Handicrafts)は、日本のTPJ(Top Planning Japan Co Ltd/トッププランニング・ジャパン株式会社)と共同で、昨年から東アジア市場向けに有機加工カシューナッツを輸出し、これまでに45トンを超える出荷を行った。

しかし、日本政府は、カンボジア農林水産省が発行するカシューナッツの品質と包装が日本の最新基準を満たしていることを宣言する追加証明書の発行を義務付け始めたと、「プノンペン・ポスト」は伝えている。

チェイサンボール・カシューナッツ加工手工業のオーナーであるイン・ライホート(In Lai Huot)は2022年08月01日に、「プノンペン・ポスト」に対し、農林水産省とTPJが協力して行った、同社の商品生産に関わる栽培現場と加工・包装施設の一連の検査が「成功」し、「6週間以内に」証明書ができる見込みであることを明らかにした。

「今は、すべてが整っているので、認証を待っているところです。」と彼女は言った。

一方、CAC(Cashew nut Association of Cambodia/カンボジア・カシューナッツ協会)のウオン・シロット(Uon Silot)会長は、2022年初めの季節外れの大雨により、王国で最も栽培され、潜在的に利益を生む農産物の一つであるカシューナッツの収量と品質が2021年と比較して望ましいレベルをはるかに下回っていると述べた。

同王国は伝統的にカシューナッツの生産を自給しており、米国、日本、ヨーロッパ諸国に加工したナッツを輸出するとともに、ベトナムに毎年「数トン」の未加工のナッツを輸出しているという。

「高い需要と大きな市場にもかかわらず、カシューナッツの栽培と加工への投資は、他の農産物に比べて活発ではないようです。」とシロットは嘆いた。

チェイサンボー(Chey Sambor)は、カシューナッツのEUへの正式な輸出を可能にする品質認証を受ける、アンプル・アグロ・プロダクト株式会社(Ample Agro Product Co Ltd)とウェルウィリング・アグリカルチュラル・テクノロジー (カンボジア)有限会社(Welwilling Agricultural Technology (Cambodia) Co Ltd)に続く3番目の企業になると、彼は述べた。シロットは、これも「6週間以内」に実現すると見込んでいる。

また、日本への輸出の前提として、チェイサンバーは認定海外認証機関から有機農産物のJAS(Japanese Agricultural Standards/日本農林規格)を満たしていると認定されたと、彼は指摘した。

カンボジア農林水産省の統計によると、カンボジアが昨年輸出したカシューナッツは93万7974.26トン、総額US$16億4870万相当で、2020年に比べてトン数で328.34%、金額で233.32%増加した。つまり、2021年に輸出されたカシューナッツ1トンの平均価格はUS$1711で、前年比22.2%減となった。主な市場は、ベトナム、中国、タイ、インド、日本、韓国などであったとカンボジア農林水産省は述べている。


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