
米国のAmazonとVISA和解。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年02月18日に、イギリスの経済新聞「FT(フィナンシャル・タイムズ/Financial Times)」は、Amazonの発表を元に、米国のインターネット通販大手アマゾン・コム(Amazon.com)は2022年02月16日に、米国クレジットカード大手ビザ(VISA)が発行したクレジットカードをAmazonの世界のウェブサイトで利用できるようにすることで、両社が合意したと明らかにし、これにより、VISAのクレジットカードの取り扱いが中止されるはずだったイギリスでも引き続き利用できることになったと報告した。
https://time-az.com/main/detail/76265
アマゾンの発表では、ビザとの契約の詳細は明らかにしていない。
一方、ビザは今回の合意について「広範でグローバル」なものとし、両社が顧客に革新的な決済方法を提供するため、新商品や技術的な取り組みで協力することも含まれると説明した。
ビザのクレジットカードを巡ってはアマゾンのイギリス子会社が2021年11月、2022年01月から取り扱いを中止する方針を発表した。ビザがイギリスとEU(European Union/欧州連合)間のオンライン決済で、取引額に対する手数料の割合を従来の0.3%から1.5%に引き上げ、これに対してビザは、アマゾンと新たな協定締結に向けた協議に応じ、アマゾンも協議中はビザのクレジットカードの取り扱い中止を保留にしていた。
なお今回の合意により、アマゾンのシンガポールとオーストラリアのウェブサイトで、ビザのクレジットカード利用時に適用されていた手数料は、2022年02月17日から撤廃された。
ビザは、世界一のクレジットカードに自負があるが、現実は、クレジットカードの世界がモバイル・マネーにより、どんどん縮小している。
ビザは、モバイル・マネーの主導権を確保しようとしたが、残念ながら尽く失敗してきた。
もし、ビザが今回の交渉にも失敗すると、かなり危険であった。