イギリス、重要鉱物データ拠点開設。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年07月05日に、イギリス政府は2022年07月04日に、重要鉱物の供給に関するデータを収集し、情報を分析する施設「CMIC(Critical Mineral Intelligence Centre/クリティカル・ミネラル・インテリジェンス・センター)」を設立したと発表した。
世界規模で競争が激化する鉱物資源のサプライチェーン(調達・供給網)をより強固にする狙い。
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CMICは、イングランド中部ノッティンガム(Nottingham)に設置された。
こうしたセンターはイギリスでは初となる。コバルトやリチウム、黒鉛など、EV(Electric Vehicle/電気自動車)のバッテリーや風力タービン、携帯電話、戦闘機などの製造に不可欠な鉱物の確保に向けてデータを活用する計画だという。
ビジネス・エネルギー・産業戦略省のリー・ローリー政務次官(Lee Rowley, Parliamentary Under-Secretary of State, Department for Business, Energy and Industrial Strategy, UK.)は「世界が新たなグリーンテクノロジーに移行する中、(重要鉱物の)サプライチェーンは激化するだろう」と指摘した。CMICではまず、EVバッテリーに必要な鉱物の将来的な需要と供給に関する調査が行われるという。
なお、イギリス政府は今年後半に「重要鉱物戦略」を発表し、重要鉱物のサプライチェーンの強化に向けたアプローチを示す予定という。