スコットランド、イギリス初の自動運転バス試験開始。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年04月26日に、イギリス初となる自動運転バス(autonomous buses)の試験運用プロジェクト「CAVフォース(CAV Forth)」が、スコットランドで2022年04月25日に始まったと報告した。
https://time-az.com/main/detail/76733
2週間にわたり実地検証を行い、今夏の終わりまでに本格運用に切り替える計画であると、自動運転バスの運行を担うバス・鉄道運行大手ステージコーチが発表した。
このプロジェクトには、テクノロジー会社のフュージョン・プロセシング(Fusion Processing)、バス車両メーカーのADL(Alexander Dennis Limited /アレクサンダー・デニス)、スコットランド鉄道(Scottish Railways)、イギリス政府の政策研究機関CCAV(Centre for Connected and Autonomous Vehicles/センター・フォー・コネクテッド・アンド・オートノマス・ビークルズ)などが参加する。
試験運用では、米国のSAE(Society of Automotive Engineers/自動車技術者協会)が定める「レベル4(高度自動運転)」に対応した1階建ての車両5台を投入する。
バスはゼロから5まで6段階の自動運転システムを備えており、ゼロから2まではドライバーによる運転や監視が必要だが、3から5になると完全な自律走行に切り替わる。
走行区間はエディンバラ(Edinburgh)からファイフ(Fife)までの22.5kmで、フォース湾にかかるフォース橋(Forth Road Bridge)やインターチェンジ(IC)なども走行する。試験期間中は乗客は乗せないが、本格運用後の乗客数は1台当たり最大36人で、週当たり約1万人の輸送が可能になるとしている。