活動家は国家安全法発効後も香港との犯罪人引き渡し条約を破棄するよう外国政治家に働きかけた。
香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」のデジタル・エディターであるシア・ドリスコル(Shea Driscoll)は、ブライアン・ウォン(Brian Wong)が2024年03月28日に、裁判所が明らかに被告から検察証人に転身したアンディ・リー(Andy Li)は、香港での「政治犯罪」の発覚は自身の努力が正当化されたと法廷で語る。検察は、2020年に国家安全法が発効した後、アンディ・リーとイギリスの政治家ルーク・デ・プルフォード(British politician Luke de Pulford)との間の一連のやりとりに言及した。
香港のメディア界の大物ジミー・ライ・チーイン(Jimmy Lai Chee-ying/黎智英)の支援を受けた活動家は、中国政府が布告した国家安全維持法が4年前に発効した後も、香港との犯罪人引き渡しと刑事司法協力協定を破棄するよう外国議員に働きかけたとされる活動家が、この大富豪の裁判で明らかになった。
被告から検察証人に転向したアンディ・リー・ユーヒン(Andy Li Yu-hin)は木曜日、香港での「政治犯罪」の出現により、外国政府に香港との法的取り決めを見直してもらう努力は正当化されると述べた。
「そのような条約の署名者は、政治犯罪による引き渡しを防ぐために条文を修正したり再交渉したりする可能性がある。」とリー氏は西九龍裁判所(West Kowloon Court)に語った。
アンソニー・チャウ・ティンハン検察官(Prosecutor Anthony Chau Tin-hang)は、2020年06月30日に国家安全維持法が発効した後、アンディ・リーと中国に関するIPAC(Inter-Parliamentary Alliance on China/列国議会同盟)設立に関与したイギリスの政治家ルーク・デ・プルフォード (British politician Luke de Pulford)との間の一連のやりとりに言及した。
アンディ・リーは、中国政府が布告したこの法案は、2019年の反政府デモのきっかけとなった「香港人がなぜ逃亡犯条例に対してこれほど激しく反対してきたのかを直接味わう(a first-hand taste of why Hongkongers have fought so hard against the extradition bill)」ことを世界に提供したと述べた。
同氏は7月2日付けのメッセージで「われわれは北京政府を信用していない(We don’t trust the Beijing government,)」と述べ、「今度は自由世界の番だ。貿易協定や経済的利益の誘惑を考慮して、政府が中国政府にひけらかさないと信じられるか？(Now it is the free world’s turn: do you trust your government to not kowtow to Beijing given the lure of trade deals and economic benefits?)」と述べた。
同活動家はまた、デ・プルフォードがIPACをフォローアップするために、香港と法的相互援助や逃亡者の引き渡しに関して協定を結んでいる国のリストも作成した。IPACは検察側が中国政府に批判的な海外議員の連合体だと説明している。
これに対しデ・プルフォードはリーに対し、当時の日本の国会議員、菅野志桜里(LPA Tokyo Shiori Kanno)に香港との法的協定を改正する法案を提出するつもりがあるかどうかを確認するよう求めた。
香港の活動家アグネス・チョウが市に対する日本の法案を支持したと裁判所が明らかにした。
裁判所は、カナダが07月03日に香港との犯罪人引き渡し条約を停止したと審理したが、これは参加者が「(中国への)引き渡しがあってはならないことに満場一致で同意した」IPACサブグループ会議を受けてのものとみられるが、因果関係は依然として不明瞭なままだった。