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フランケンシュタイン風オミクロンXE、イギリス、インド、タイで検出。

米国の新聞「ニューヨークポスト(New York Post)」は2022年04月07日に、フランケンシュタイン(Frankenstein)風の新しいオミクロン亜種がイギリスで広がっており、一部の専門家は、この突然変異がCOVID-19のこれまでで最も感染力の強い型であるかもしれないと懸念していると報告した。

https://time-az.com/main/detail/76605

インドとタイでも確認されているオミクロンXE亜種(Omicron Variant「XE」)は、オミクロンのBA.1型と新しい「ステルス」BA.2型の混合であると、政治とポップカルチャーを主に取り扱う米国のリベラル系ニュース「デイリー・ビースト(Daily Beast)」は報じている。

通常はこれまでハイブリット(Hybrid)型と呼んでいたのをフランケンシュタイン(Frankenstein)風と言うのは、話題性だけで、根拠は、曖昧である。

この方式でいくと、トヨタのハイブリッド車は、フランケンシュタイン風トヨタ車になってしまう。

このような変異は「リコンビナント(recombinants)」と呼ばれ、人が一度に2つ以上の変異型に感染し、それらが「フランケンシュタイン」風に結合することで発生すると、同アウトレットは報じています。

UKHSA(United Kingdom Health and Safety Authority/イギリス健康安全保障局)のデータによると、イギリスでは「XE」組み換え変異体(XE recombinant variant)の感染者が合計637人確認されている。

「XE」が重症化するのか、ワクチンを回避するのかは不明だが、初期のデータでは、初期のオミクロンウイルスよりも感染力が強い可能性が示唆されている。

WHO(World Health Organization/世界保健機関)は、「初期の推定では、XEはBA.2と比較して、コミュニティ成長率が1.1(10%の感染優位性を示す)であることを示唆している」と述べている。

COVID-19の新規症例は2週連続で世界的に減少したが、一部の専門家は、出現したXE亜種が症例数を増加させる可能性があることに同意している。

コロラド州レジス大学のコロナウイルス検査室長であるステファニー・ジェイムズ(Stephanie James, head of a coronavirus testing lab at Regis University in Colorado)は、「デイリー・ビースト」に「WHOの報告によると、感染力の点でもう少し優位に立っているように見えます」と語ったと言うが、根拠を明らかにしていない。

しかし、一部の専門家は、このウイルスが感染者の急増を引き起こすかどうかを判断するにはまだ早すぎると述べている。

「今のところ、感染性、重症度、ワクチンの効果について結論を出すには十分な証拠がない。」と、UKHSAのスーザン・ホプキンス(Susan Hopkins)はCNBCに語った。

他の専門家は、世界の人々はオミクロンの初期変異型による冬の高潮から十分な自然免疫を獲得しており、新変異型の影響を軽減できる可能性があると述べている、と「デイリー・ビースト」は報じている。

ブルームバーグ(Bloomberg)が2022年04月06日水曜日に報じたところによると、インドではこの亜種による最初の感染者が確認されたと伝えている。このハイブリッド株(hybrid strain)は、2月に南アフリカ(South Africa)からムンバイ(Mumbai)に旅行した50歳の女性から発見された。

無症状だったこの女性は、2022年03月に診断された後、隔離されたとのことである。

「XE」はタイでも検出されたとCNBCは報じている。

この亜種は米国ではまだ見つかっていないが、だからといって米国ですでに循環していないとは言えないと、別の専門家が「デイリー・ビースト」に語っている。

カリフォルニア大学サンディエゴ校の遺伝子計算ラボの責任者であるロブ・ナイト(Rob Knight, head of a genetic computation lab at the University of California-San Diego)は、「標準的な分析パイプラインでは検出されないかもしれない。」と述べた。

健康問題の専門家の中には、将来の亜種も特定されることを期待する、と同誌に語った人もいる。

「COVID-19は続いている」と、アラスカ大学アンカレッジ校でウイルス学者として働く公衆衛生専門家エリック・ボルツ(Eric Bortz, who works as a virologist at the University of Alaska-Anchorage)は言う。

まだ手探り段階である。

あまり、話題性を追うような情報は、排除すべきかも知れない。

2022-03-25---新しいOmicron Variant「XE」が出現した。

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