日本の漫画海賊版サイトの運営者、重慶市で摘発。
アジア経済ニュースNNA ASIAは2022年07月15日に、集英社は2022年07月14日に、重慶市当局が日本人向けの漫画海賊版サイト「漫画 BANK」を運営していた重慶市在住の男性を摘発し、行政処罰を下したと発表した。
日本の漫画作品をストリーミング形式で読むことができる海賊版サイトで、開設していた2年間にタダ読みされた金額はコミックス販売価格換算で2,082億円相当(試算)に上った。
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同海賊版サイトは開設期間中(2019年11月~21年10月)の合計アクセス数が約10億に迫る巨大海賊版サイト。
集英社はKADOKAWA、講談社、小学館とともに同サイトの調査に乗り出し、運営者が中国の重慶市に居住していることを突き止めた。
運営者は2021年11月に同サイトを閉鎖し、その後も後継サイトを開設するなど侵害行為を継続させた。
出版社4社は、中国に事務所を持つ一般社団法人CODA(Content Overseas Distribution Association/コンテンツ海外流通促進機構)に対処を要請した。CODAが中国当局に対し、行政処罰申し立てを行ったところ受理され、重慶市文化市場総合執法総隊が2022年06月15日、当該サイト運営の男性を情報ネットワーク伝達権保護条例違反で摘発した。男性に対し、犯罪収益没収と罰金の行政処分を下した。
集英社によると、日本人向けの漫画海賊版サイトを日本国外で運営していた人に対して、現地で処罰が下されるのは今回が初めてであった。
集英社は、他の出版3社とCODAと協力しながら、当該侵害行為の全容解明に向けて注力し、民事訴訟提起も含めたあらゆる可能性を検討していくと説明した。
昔、ソフトウェア・コピー撲滅運動をしている人と話したことがあり、このような犯罪者の方が、人寄せがうまいと言っていた。
また、懸賞金をつけても、アメリカのように懸賞金ハンターが生まれにくいとも言っていた。
とくに、販売価格換算で2,082億円相当(試算)の割に、懸賞金が安すぎる。