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サウジアラビア政府系投資会社、ヒースロー株£10億で10%を獲得。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年11月30日に、サウジアラビア政府系基金PIF(Public Investment Found/パブリック・インベストメント・ファンド)は2023年11月29日に、スペインの建設大手フェロビアル(Ferrovial)が所有していたロンドン・ヒースロー空港を運営するヒースロー・エアポート(Heathrow Airport)の保有株25%のうち10%を約£10億で買い取る。

フェロビアルの残り株15%は、フランスの投資会社アーディアン(Ardian)が取得することが決まっている。フェロビアルによると、25%の売却額は£24億。取引の完了には当局の承認が必要となる。

フェロビアルは2006年にBAA(現ヒースロー・エアポート)の株式55.87%を取得したが、その後は徐々に出資比率を引き下げていた。
今回の売却で、17年間にわたるヒースロー・エアポートへの出資から手を引くことになる。

ヒースロー・エアポートにはQIA(Qatar Investment Authority/カタール投資庁)も20%を出資しており、PIFの参入により中東系資本が3割に達する。

他には、カナダのCDPQ(Council Savings and Investment Québec/ケベック州貯蓄投資評議会)の12.6%、GIC(Government Investment Company/シンガポール政府系投資会社)の11.2%、ART(Australian Retirement Trust/オーストラリアン・リタイアメント・トラスト)の11.2%、中国政府系ファンドのCIC(China Investment Corporation/中国投資)の10%、USS(Universities Superannuation Scheme/英大学退職年金基金)の10%)などが、同社の株式を保有する。

ヒースロー・エアポートはコロナ禍以降、3年連続で赤字を計上。また、航空業界の圧力でCAA(British Civil Aviation Authority/英民間航空局)から空港使用料の大幅な引き下げを命じられている。

ロンドン・ヒースロー空港は、昔から評判が悪い。

https://europe.nna.jp/news/show/2597446
https://www.reuters.com/markets/deals/saudi-arabias-pif-buy-10-stake-heathrow-airport-holding-company-spa-2023-11-29/
https://www.theguardian.com/uk-news/2023/nov/29/saudi-arabia-wealth-fund-takes-stake-in-heathrow-airport
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-11-28/ferrovial-sells-3-billion-heathrow-stake-to-ardian-saudi-fund
https://english.aawsat.com/business/4697316-saudi-arabia’s-pif-buy-10-stake-london-heathrow-airport

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