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ウクライナ戦争。メルケル元首相、プーチン大統領に影響を与える力がなかったと語る。
BBC Newsは2022年11月25日に、ドイツのアンゲラ・メルケル前首相(Former German Chancellor Angela Merkel )は、2022年02月のウクライナ侵攻前の対ロシア政策を擁護し、プーチン大統領に影響を与える力を使い果たした(run out of power to influence Russian president Vladimir Putin)と述べた。
彼女は、2021年夏にロシア大統領とフランスのエマニュエル・マクロン大統領(French President Emmanuel Macron)との欧州協議を開催しようとしたと述べた。
「しかし、私は自分の思い通りにする力を持っていなかった。」と彼女はドイツの週刊誌シュピーゲルニュース(Spiegel)に語った。
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「本当に誰もが知っていた:秋には彼女はいなくなる。(Really everyone knew: in autumn she'll be gone,)」と彼女は言った。
メルケル首相は4期務めた後、12月に首相職を退いた。
ただし、その前に、メルケル首相は、EU(European Union/欧州連合のEC(European Commission/欧州委員会)委員長に、ウルスラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)を就任させるために動いた。
今のウルスラ・フォン・デア・ライエンの行動は問題があり、その責任は推薦者であるアンゲラ・メルケル前首相にあると言っているのである。
アンゲラ・メルケル前首相に、ロシア大統領を説得する能力があるとは考えていない。
プーチン大統領を説得できるのは、今ではトランプだけだろう。
プーチン大統領は、トランプを勝たせる作戦はあったが、流石の3回連続は危険だとうことでやめた。
しかし、政治の世界では、柳の下に何匹でもどじょうがいるというのが常識で、プーチン大統領は、それがなかった。
そのスキにオバマ元大統領が出てきて、トランプは、オバマ元大統領の作戦に中間選挙で負けた。
もう、米国の正当な大統領選は消えた。
次の大統領選で、オバマ元大統領を選挙違反で告発しなければ、共和党の地獄が続く。
本来なら。アメリカの常識として、バイデンとトランプを次の大統領選から、外すべきである。
彼女は2021年08月にモスクワを最後に訪問し、ドイツのニュース誌に「『権力政治の面では、あなたはもう終わりだ』という気持ちが非常に強かった。(the feeling was very clear: 'In terms of power politics you're finished'.)」と語った。
さらに、「プーチンにとっては、権力だけが重要なのです(for Putin, only power counts)」とも述べている。
最後の会談に、プーチンがセルゲイ・ラブロフ外相(Foreign Minister Sergei Lavrov)を連れてきたことは重要だったと彼女は言う。
それまでは1対1で会談していたのだという。
つまり、もうプーチンに話す時代は終わったと、プーチンが宣言したというのである。
確かにあの時期、メルケル元首相は、コロナで振り回され、一国の代表の風格はなかった。
泣いたり、喚いたり、国を動かす能力はなかった。
ウクライナ国境での大規模な軍備増強に先立つプーチン大統領の侵攻を踏まえ、メルケル首相や他のEU首脳はクレムリンに対してより厳しい対応をとるべきだったと主張する人は多い。
メルケル首相の所属するCDU(Christlich Demokratische Partei/キリスト教民主党)の外交政策専門家、ロデリヒ・キーゼヴェッター議員(MP Roderich Kiesewetter)は、プーチンがヨーロッパを分割し、弱体化させようとしていることは知っていたが、「ソフトパワー(soft power)」が正しいアプローチだと信じていたという人物の一人である。彼は侵攻前に、ドイツはロシアのガスに依存しすぎていると主張していた。
ドイツはいかにしてロシアのガスへの依存を終わらせたか?
プーチンのウクライナ侵攻は失敗したのか?
シュピーゲルのインタビューの中で、メルケル首相は、ミンスク和平交渉(Minsk peace talks)でのウクライナに対する自分の姿勢が、キエフがロシア軍からよりよく身を守るための時間を稼いだと述べている。
ロシアが2014年にウクライナのクリミア半島(Ukraine's Crimea peninsula)を併合した後、ドンバス(Donbas)地方での代理戦争の間にミンスクで停戦協定が結ばれていた。しかし、武装解除や国際的な監督など、重要なポイントは実行されなかった。
メルケル首相は、12月に首相を辞めたことを後悔していないと語った。ウクライナ危機だけでなく、モルドバ(Moldova)、グルジア(Georgia)、シリア(Syria)、リビア(Libya)など、ロシアが関与する紛争で政府が進展していないと感じたからである。
彼女は東ドイツで育ち、プーチンはソ連のKGB職員として東ドイツで秘密諜報活動に従事した経験がある。プーチンは流暢なドイツ語を話し、メルケル首相はロシア語を少し話すことができる。
実に身近な関係であった。