キャリー・ラム香港行政長官、台山原発問題で広東省に連絡。
アジア経済ニュースNNA ASIAは2021年06月16日に、中国広東省台山市の台山原発が放射性希ガスを大気中に放出したとされる問題で、香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は2021年06月15日に、同日中に広東省当局と連絡を取り、何らかの進展があれば香港市民に公表すると述べたと報告した。
さらに香港政府として、この問題を「とても重視している。」と強調した。
https://time-az.com/main/detail/74609
これは、毎週火曜日に行っている定例会見での発言で。現在のところ、香港天文台(気象台)や水務署のモニタリングで基準値を超える放射線は検出されていないことも改めて説明した。
官営メディアRTHK、インターネットメディア香港01などによると、香港天文台では1987年から、広東省の原発が香港の放射線量に影響を与えていないかどうかを常時モニタリングし、観測結果を1時間ごとに公表している。
1年前までさかのぼってもモニタリングの数値に異常は見られないという。
同原発を巡っては米CNNが14日、台山原発に協力するフランス電力の子会社が、同原発からの放射性物質漏れを主張していると報道。これについてフランスメディアは、同原発が大気中へ放射性希ガスを放出したことをフランス電力が明らかにしたと伝えている。
官営メディアRTHKは2021年06月15日22:13に、
中国本土、泰山原子力発電所の核漏れなしを確認
保安局は、NNSA(National Nuclear Security Administration/国家核安全局)に確認したところ、台山原子力発電所は安全な状態にあり、環境への放射性物質の漏出はないことを確認したと述べている。
香港天文台の放射線モニタリングの結果によると、この1年間、香港の環境放射線量は正常に推移している。 今回の事態を受けて、天文台では放射線モニタリングを強化すると述べている。
しかし、こうした情報の第一報を米国に依存している日本は、本当に独立国なのだろうかと心配になる。
本来なら、ほぼ同時に確認し、相互の情報内容を確認できる水準まで引き上げつべきである。
中国の太平洋岸には膨大な数の原発が建設されている。
その中の一機でも福島原発のような事故が発生すると沖縄、九州、中国地方から能登半島、佐渡ヶ島など、日本海の海岸全体に影響する。さらに拡大するかもしれない。
香港天文台による放射線モニタリングの数値はウェブサイトで確認できる。
https://www.hko.gov.hk/en/radiation/monitoring/index.html
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