カンボジアで金生産計画が活発化、政府も支援姿勢。
アジア経済ニュースNNA ASIAは2023年11月30日に、カンボジアの新聞「プノンペン・ポスト(The Phnom Penh Post)」2023年11月28日に、カンボジアで、金鉱の開発が活発化してきた。既に採掘が進む東北部モンドルキリ州(Mondulkiri)以外でも計画が具体化しつつあると報告した。
カンボジアのオーストラリア系の金鉱採掘企業ルネサンス・ミネラルズ(Renaissance Minerals)が2021年9月に金鉱探査権を取得した東部トボンクムン州メモット地区(Memot District, Tbong Khmum Province, Cambodia)での採掘を計画している。ルネサンス・ミネラルズはオーストラリア企業エメラルド・リソーシズ(Australian mining company Emerald Resources)の子会社で、2021年06月にモンドルキリ(Mondulkiri)州オクバウ(Okvau region of the Chung Phlas commune in Keo Seima district)金鉱で商業採掘を開始。生産量は、年平均で約3トンに上る。
同社の積極姿勢に対し、カンボジア政府が支持を表明している。ケオ・ラタナック鉱業・エネルギー相は先週、ルネサンスが雇用創出と納税に貢献していることを高く評価した上で、「ルネサンスがトボンクムン州で新たな事業を開始することに期待している」とコメントした。
一方で地場デルコム(Delcom/カンプチアKampuchea/)は2023年08月から、北部プレアビヒア州(Preah Vihear Province)で金の試験採掘を開始。約20キログラムの半精製金塊を生産した。同社は年平均で340キログラムの金産出を目標に設定している。
また、北東部ラタナキリ州(Ratanakiri Province)で先ごろ、カナダの資源開発会社ANK(Ankor Resources/アンコール・リソーシズ)の子会社2社と中国のオリエンタル・ウィズダム(Oriental Wisdom)の子会社1社が金鉱探査権を取得した。鉱物資源局のウン・ディポラ局長(Director-General of the Department of Mineral Resources of Cambodia, Ng Dipora)が明らかにした。
カンボジアの現在の金生産量は8,979kg。政府のロイヤルティー収入はUS$1,440万米(約21億1,650万円)超に達している。
https://www.phnompenhpost.com/business/gold-mine-looks-to-expand-into-tbong-khmum
https://www.phnompenhpost.com/business/almost-seven-tonnes-gold-mined-first-two-years-ventures
https://www.phnompenhpost.com/business/state-revenues-gold-production-top-15m