ロシア国営ガスプロム、ドイツに天然ガスを送る「ノルドストリーム」の供給量を60%削減。
日本経済新聞 電子版は2022年06月16日に、ロシア国営ガスプロム(Gazprom/Газпром)は2022年06月15日に、ドイツに天然ガスを送る主要パイプライン「ノルドストリーム1(Pipeline Nord Stream 1)」の供給量を従来計画と比べ60%減らすと発表した。40%減を公表した14日からさらに減少幅を拡大させた。ドイツのロベルト・ハベック経済・気候相(Dr Robert Habeck Federal Minister for Economic Affairs and Climate Action)は「不安をあおり、価格をつり上げるための策略だ」と批判した。
しかし、戦争である。
ロシアが一方的に、規制で苦しんでいるとは考えてこなかった。
https://time-az.com/main/detail/77096
ガスプロムは2022年06月16日からガス供給量を日量最大6700万立方メートルに減らすと新たに明らかにした。
2022年06月14日に日量最大1億6700万立方メートルから1億立方メートルへの減少を発表したばかりだった。
ガスプロム側はドイツ重電大手シーメンス・エナジー(Siemens Energy)による修繕作業の遅れが原因だと説明している。これに対しドイツ政府は、定期修繕は今秋の予定で今行う必要がない点に加え、仮に一部設備の修繕が遅れたとしても40%以上の供給減は起きないと指摘した。
ロベルト・ハベックは「ロシア側の主張は単なる口実にすぎない」と強調した。
しかし、戦争では、口実も武器である。
ロイター通信によると2022年06月15日には、ドイツのエネルギー大手ユニパー(Uniper)へのガス供給量が契約量と比べ25%減った。ドイツだけではなく、イタリアのエネルギー大手ENIも2022年06月15日からロシア産ガスが同15%減ったことを明らかにした。
「ノルドストリーム1」はドイツ国内のガス総需要量の7割超を供給する主要パイプラインである。ガスプロムはベラルーシ、ポーランド経由でドイツに送るパイプライン「ヤマル・パイプライン(Jamal-Pipeline)」向けのガス供給をすでに止めている。残るウクライナを通るパイプラインのトランスガスパイプライン(Transgas-Pipeline)も供給量を減らしており、ドイツへのガス供給不足は現実味を帯びつつある。
2日連続の供給減公表によってガスの卸売価格は上昇した。欧州の天然ガス指標価格であるオランダTTFは2022年06月16日未明、7月渡しの取引が一時1メガワット時あたり€121を超えた。ガスプロムの発表前と比べ1.5倍に跳ね上がっている。
私が以前から、EUなどが一方的に規制を打っててきたが、ロシアが供給を拒否したら、どうなると言ってきた。
ロシアは、EUなどが一方的に規制を打っててきた時に、販売先を中国やインドなどで確保してきた。
これからロシアは、どんどん新しい条件を出してくることだろう。
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