アメリカの画家ジーン・レオン・ジェローム・フェリスが生まれた。

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ArtDailyは2021年08月18日に、19世紀後半から20世紀前半に活躍した歴史画家ジーン・レオン・ジェローム・フェリス(Jean Leon Gerome Ferris/1863 - 1930)が、肖像画家であったステファン・ジェームス・フェリス(Stephen James Ferris/1834 - 1915)とエリザベス・アナスタシア・モラン(Elizabeth Anastasia Moran/1839 - 1913)の子として、ペンシルベニア州フィラデルフィア(Philadelphia, Pennsylvania)で1863年08月18日に生まれ、父親から指導を受け、肖像画家であったマリアーノ・フォーチュニー(Mariano Fortuny)にも指導を受け、芸術を中心に育った。

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また、母方の叔父のエドワード・モラン(Edward Moran/1829 - 1901)と祖父トーマス・モラン(Thomas Moran/1802 - ?)はどちらも高い評価を受けた画家であった。

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フェリスは1879年にペンシルバニア芸術アカデミー(the Pennsylvania Academy of the Fine Arts)に在籍し、1883年にウィリアム・アドルフ・ブーグロー(William-Adolphe Bouguereau)の下でアカデミー・ジュリアン(the Académie Julian)でさらに訓練を受けた。

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また、フランス人の画家ジーン・レオン・ジェローム(Jean-Léon Gérôme/1824 - 1904)はフランスのヴズール(Vesoul)で生まれた。父親スティーブン・ジェームス・フェリス(Stephen James Ferris)は金細工師で、ジーン・レオン・ジェロームは、ポール・ドラロッシュ(Paul Delaroche)に師事した。

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この2人は、時々混同されるが、フランス人のジーン・レオン・ジェロームは画家で、アメリカ人のジーン・レオン・ジェローム・フェリスは、歴史の挿絵画家である。

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アメリカの画家ジーン・レオン・ジェローム・フェリスは、アメリカの歴史を78シーンで描いたことで知られる『The Pageant of a Nation』というシリーズで最もよく知られている。

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しかし、彼の初期の主題は本質的にオリエンタリストで、1882年、彼はUS$600相当の「イビスの給餌(Feeding the Ibis)」という絵画を展覧会で展示した。

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1895年までに、彼は歴史的な画家としての評判を得て、歴史的な物語を伝える一連の絵画を作成するという彼の夢に乗り出した。

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1898年に彼は、1777年のハウ将軍の堤防(General Howe's Levee, 1777)を売ったが、彼は後で別々の絵を一緒に保つことができなければそのようなシリーズが完了することができないことに気づいた。

その結果、彼は別のものを決して売らず、彼は様々な出版社に複製権を売った。

これらの会社は、広告で使用するためにプリント、ポストカード、カレンダー、および裏紙付きの名刺を作成したため、彼の作品を大いに普及させる効果があり、これらの作品のラミネートされたカードは、1984年の時点でもまだ販売されていた。

絵画のオリジナルはアメリカの歴史からの有名な瞬間が理想化された描写を示した。

完全なシリーズは、1913年から1930年までフィラデルフィアの独立記念ホール(Independence Hall in Philadelphia)で公開された後、隣の議会ホール(Congress Hall)に移動された。後年、スミソニアン協会(the Smithsonian Institution)を含む多くの場所で公開された後、フェリス家に返還されました。

彼の作品は長年にわたって広く人気があったが、現代の批評家は彼らの賞賛に寛大ではなく、アメリカ哲学協会は(The American Philosophical Society)は、彼の歴史的な絵画は、「迫真と真実」を混同することを主張、そして美術史家ジェラルド・アッカーマン(art historian Gerald Ackerman)はそれらを「付属品、衣服の正確さ、特に陸上輸送と船の細部において素晴らしい(splendid in the accuracy of accessories, clothing and especially in the details of land conveyances and ships)」と表現しているが、「実行において非常にドライで、構成においてかなり単調である。(extremely dry in execution and rather monotonous in composition.)」と語った。

そういえば、講談社で「少年倶楽部」が復刻された時、戦争の絵や昔物語の絵。さらに紙の模型キットなども付録であったが、アートというより説明画であった。

このような絵は、オリジナルの価値より、復刻版で楽しむべきものと言える。

先日、米国で勉強していたという人に会ったが、このような作品に関する評価が、ヨーロッパと全く異なっていたのに驚いた。

想像したとおり、復刻版がWalmartで売っていた。

今回公開された絵画は1624年の最初の感謝祭を描いた作品である。

歴史のないアメリカにとって、写真が発達していなかった頃の歴史を想像して残した人とも言える。史実に正しいかどうかは、誰にも判断できない。

しかし、現在では『The Pageant of a Nation』のほとんどの作品が個人所蔵になっていて「The Pageant of a Nation」が一堂展示されることは、ほとんど不可能になっている。

また、ジーン・レオン・ジェローム・フェリスは多くのワシントンを描いたことでも知られるが、フェリスは多くの人々にワシントンを「平和の象徴」として見てほしかったので、戦場で勇ましく戦うワシントンの姿は一枚もない。

されに、ワシントンが亡くなった時の絵はなく、最後の誕生日で終わっている。

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