誰にも愛されなくなってしまったオリンピック。IOCの最後の迎賓。
朝日新聞デジタル、毎日新聞は2021年07月19日に、東京オリンピックの開幕まで残り4日と迫った2021年07月19日に、開会式で楽曲を担当するミュージシャンの小山田圭吾(52)が辞任した。
開幕直前の辞任劇に、大会関係者や有識者、街の人からは厳しい声が聞かれた。
小山田氏の辞任は、3月の演出総合統括者に続き、大会理念に反する言動が原因だった。
東京オリンピックはビジョンの一つに「多様性と調和」を掲げ、大会関係者は「オリパラ一体」と繰り返してきた。
小山田圭吾が障害者とみられる同級生2人をいじめていたことはこの理念に反する。
2021年07月19日に記者会見した大会組織委員会の中村英正大会開催統括は、いじめについて触れた過去のインタビューについて「(誰も)そういうことは聞いていなかった」と釈明した。
https://time-az.com/main/detail/74829
当然。それを調べるのも責任である。
同じような弁明は、エンブレムでも起こっている。
わたしの恩師勝見勝が総合ディレクションした1964年東京オリンピック、札幌オリンピック、大阪万博などでは起こっていない。
起こりかけたとき、東京大学ドイツ哲学科卒であった勝見勝は自分の子供で、わたしの友人であった勝見胡桃を解雇した。
つまり、覚悟や知識が全く異なる。
速い話が責任者がバカで、素養がないのである。
組織委関係者は「人間として許しがたく辞任は仕方ない。開幕直前までいろいろなことが起き、本当にこの大会は呪われている」と嘆いた。
海外メディアも相次いで報じた。AP通信は「コロナの大流行に悩まされている大会にとって、最新のスキャンダル」と指摘した。
米国のNBCニュース(電子版)は「差別的に暴力的な行為をした人が関わる資格があるか」とのツイッターの投稿を引用して、批判的に論じた。
また、朝日新聞デジタルは2021年07月16日に、開会式縮小提案したら、IOCから「違約金払えるのか」を公開し、オリンピック史上初の1年延期を経て、東京オリンピックの開幕まで2021年07月16日で1週間となった。
運営の実務を担う大会組織委員会の職員からは口々に、「延期してまで開催する意義は、何だったのか。いまは、開催することだけが目的になっている」との言葉が出る。
新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、現場は無力感にさいなまれながら、目の前の業務に追われている。
組織委員会が入る東京・晴海のオフィスビルでは、連日深夜まで業務が続く。
2021年07月14日は東京臨海部に設置予定の聖火台の見学者が密にならないよう、フェンスの設置と観覧自粛の呼びかけを決め、さらに、一部を目隠しして見えなくする提案をした。
しかし、IOC(International Olympic Committee/国際オリンピック委員会)の反対で調整が難航。結局、目隠し案はとりやめになり、観覧自粛の呼びかけとフェンスが残った。
2020年春の延期決定からここまで、現場からの提案の多くは退けられてきた。
IOC、政府、スポンサーなど、多くの壁にはね返された。
延期後の準備が本格化したのは、2020年04月01日。
組織委の幹部らが集まった定例の会議だった。各部署から集められた論点や課題のリストが示された。
開会式縮小提案したら、IOCから「違約金払えるのか」という。
是非、緊急アンケート。
「あなたは、オリンピックが好きですか?」を調査して欲しい。
何%の人が、国際オリンピック委員会が好きというのだろう。
わたしは、何度も国際オリンピック委員会や日本オリンピック委員会の役員を本部がオランダのハーグにあるICC(International Criminal Court/国際刑事裁判所)や本部がフランスのリヨンにあるICPO(International Criminal Police Organization/国際刑事警察機構)に起訴するように訴えてきた。
日本人にとって、IOC(International Olympic Committee/国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長(President Thomas Bach)やIOC(International Olympic Committee/国際オリンピック委員会)のジョン・コーツ(John Coates)副会長は迎賓か?
東京新聞は、歓迎会を2021年07月18日に東京・元赤坂の迎賓館で開催し、バッハ会長、コーツ副会、橋本聖子会長のほか、菅義偉首相、東京都の小池百合子知事が出席したという。迎賓館の周辺では、五輪や歓迎会の開催に反対する人たちがデモを行ったと伝えている。
2021-07-16---IOCのバッハ会長が、IOC会長として初めて広島市の平和記念公園を訪れる。