ART DAYの翌日。NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」、ピークから90%以上の下落を報告。
CoinDeskJapanは2024年04月16日に、NFTコレクション「Bored Apes Yacht Club」はピーク時の120ETHから10ETH強まで90%以上下落した。この下落は、イーサリアム(Ethereum)ベースのNFTコレクションに対する関心の低下を反映していると報告した。
誇大広告や有名人の支持にもかかわらず、Bored Apesコレクションは大幅に値下がりした。個人投資家の関心が薄れていることや、ビットコインやソラナ上の新しいコレクションが台頭していることが下落の要因になっている。
かつて話題となったデジタルアート作品は、2021年のピーク時の価格と比較すると、現在90%のディスカウントで販売されており、バイラルな暗号資産(仮想通貨)トレンドに共通するもろさを示している。
NFT(非代替性トークン)コレクションであるBored Apes Yacht Club(BAYC)の最低価格は、4月16日の時点で10ETH強であり、2022年5月の平均120ETHから著しく下落している。
ドルベースでもほぼ同じ下落率である。
ETH(Ethereum/イーサリアム)は2022年05月に約US$3000(約45万円、1ドル=150円換算)の価値があり、16日のアジア時間朝とほぼ同じだ。つまり、NFT1枚は当時US$40万(約6000万円)以上の価値があったのに対し、記事執筆時点ではUS$3万(約450万円)強でしかない。
US$3万の価値があるのも不思議である。つまり製作者の売り逃げである。
CryptoSlamのデータによると、2022年以降、取引高は概ね1日US$100万(約1億5000万円)前後で推移している。また、コレクションの20%近くは10のウォレットによって保有されている。
この減少は、ETHのNFTコレクションに対する個人投資家の関心が一般的に低下していることに伴うもので、Googleの検索データがそれを示唆している。一方、ビットコインとソラナに関する新しいコレクションが投資家の間で関心を集め始めている。
類人猿の台頭と衰退
Bored Apesは、イーサリアム・ブロックチェーン上の1万匹のデジタルのサルのコレクションだ。アルゴリズムによってプロシージャルに生成された漫画のサルが特徴だ。それぞれのサルは特徴を持っており、中には希少価値があるサルもいる。
所有者には、プライベート・オンライン・クラブや対面イベントへのアクセスなど、特定の特典が与えられる。また、こうしたNFTをプロフィール写真に使うことは、オンライン上では富の誇示として役に立つ。
Bored Apesは、2021年の強気相場で瞬く間に人気を集め、セレブリティ数人がNFTを1個US$30万(約4500万円)以上で購入したと言われている。人気ラッパーがバーチャルワールドでBored Apesと共演し、歌手のジャスティン・ビーバーは「レア」とされるBored ApesをUS$120万ド(約1億8000万円)以上で購入した。
しかし、2023年06月、暗号資産サービス会社MoonPayがこれらの有名人の一部にBored Apesを贈った可能性があるとの報道があり、投資家の信頼は失墜した。
MoonPayは当時、この主張を否定していた。
それでも、Bored ApesはART DAYの翌日2024年04月16日現在、時価総額US$3億4000万(約510億円)のイーサリアムNFTコレクションのトップであり続けているということは、全体が落ちているということだろう。
また、米国の信頼問題だろう。
真実は、嘘!
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bored Ape NFT Prices Tank to August 2022 Levels, Down 90% From Peak
2024年04月15日に---米国と中国がアート市場を独占。--- ART DAY
https://www.coindeskjapan.com/229108/
https://www.coindesk.com/web3/2024/04/16/bored-ape-nft-prices-tank-to-august-2022-levels-down-90-from-peak/
Shaurya Malwa
Shaurya Malwa
Shaurya is the Co-Leader of the CoinDesk tokens and data team in Asia with a focus on crypto derivatives, DeFi, market microstructure, and protocol analysis.
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