イギリスの送電大手N・グリッド、石炭火力発電の延長契約。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年08月22日に、イギリスの送電大手ナショナル・グリッド(National Grid)の電力系統運用子会社NGESO(National Grid ESO/ナショナル・グリッドESO)は2022年08月18日に、イギリスの発電大手ドラックス・グループ(UK power generation giant Drax Group)およびEDF(Electricité de France/フランス電力)と、石炭火力発電所の運転延長契約を締結したと発表した。
今冬に他の発電方法が需要に追い付かなくなった場合の「最終手段」となる。
かって、ロンドンに黒い雨を降らした石炭にたよることになった。
https://time-az.com/main/detail/77548
契約の対象は、EDFのイギリス子会社EDFエナジー(EDF Energy)がイングランド中東部ノッティンガムシャー州に構える発電所「ウェストバートンA」(West Barton A, a power station in Nottinghamshire, Middle East England)の400メガワットのユニット2基と、イングランド北部ヨークシャー州にあるドラックス発電所(Drax Power Station in Yorkshire, North Yorkshire, England)の570メガワットのユニット2基。これにより発電容量が1,940メガワット拡大する。
契約期間は2022年10月01日~2023年03月31日。
ドラックスの2基は2021年に商業運転を停止。ウェストバートンAの2基は2022年09月に運転を停止する予定だった。
産業革命の時代に、戻る!ロンドンで出歩くときは黒い雨を避けるために、傘が必要になる。
NGESOは、さらにもう1基の運転延長に向けて電力会社1社と協議中という。
運転延長コストは、5基目の契約の可否と石炭の調達量次第で、£2億2,000万~£4億2,000万となる見通しと伝えている。
イギリスで石炭といえば、産業革命のエネルギー源であり、イギリスを再び支えることができることから、プライドの高い、最下層の鉱夫は湧き上がっていることだろう。
ただし、炭鉱事故のくらい歴史もあり、くれぐれも事故には注意して欲しい。
戦場のウクライナなどの炭鉱夫も多い。
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