イギリス医療顧問、「イギリスは第3波の初期にある。」規制解除の延期提言。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2021年06月01日に、イギリスは既に新型コロナウイルスの感染第3波の初期段階にあるとして、公共放送BBCのラジオ番組で、イギリス政府の医療諮問グループのメンバーであるケンブリッジ大学のラビンドラ・グプタ教授(Professor Ravindra Gupta, University of Cambridge)は2021年05月31日に、こうした見方を示し、新規感染者の絶対数は比較的少ないものの、インド型変異株のせいで加速度的に増加していると指摘した。
このように、自由に提言できる環境が、日本にはないようで、変な権威主義や政治圧力がある。
https://time-az.com/main/detail/74522
早ければ2021年06月21日にイングランドでロックダウン(都市封鎖)を全面解除するという政府の計画は、延期するべきとしている。
イギリスはこれまで、私が何度も指摘したように、EU諸国に足並みをそろえようとして、急いで失敗している。
グプタ教授は、「現時点の人数は比較的少ないが、どんな感染の波も最初のうちは感染者が少なく、その後、爆発的に増加する。」と指摘した。それは、前例でもそうで、追いつけなくなり、絶望してきた。
ワクチン展開が進んでいることから、今回の波は第1波や第2波と比べて明確化するのに時間がかかるとした上で、「このところ誤った安心感が持たれている可能性がある」と懸念を示した。
ロックダウンの全面解除については、「より多くの情報が集まるまで、数週間。」延期するべきとしている。
全面閉鎖ではない。
これに対し、業界団体UKホスピタリティー(UK Hospitality)最高経営責任者(CEO)のケイト・ニコールズ(Kate Nicholls)は、飲食店などの多くは定員の60%で営業しており、6月中に定員の制限が撤廃されなければ「壊滅的な影響を受ける」と訴えている。
政府はかねて、2021年06月21日にイングランドのロックダウンを全面解除するかどうかの判断は、2021年06月14日に下すとしている。ジョージ・ユースティス(George Eustice_環境・食料・農村地域相は今回、どのような判断が下されるかについては、「いかなる可能性も否定できない」とコメントしている。
実に難しい判断であるが、科学的分析で、理論的に答えを出すべきである。
ヨーロッパでは、思いつきは許されない。