ドイツの化学大手エボニック、事業再編を実施すると発表
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年10月15日に、ドイツの化学大手エボニック・インダストリーズ(Evonik Industries)は2024年10月11日に、新たな成長戦略として、事業再編を実施すると発表した。
ヘルスケア部門とコーティング・接着樹脂部門を中核事業に集中させる内容で、非中核事業は停止、もしくは売却で整理する。数百人の雇用に影響が出る。
整理対象事業の売上高は計€3億5,000万。再編後、ヘルスケア部門は、メッセンジャーRNA(リボ核酸、mRNA)および遺伝子治療用脂質、薬物送達システム、細胞培養原料といった成長分野に集中する。
フランクフルト近郊ハーナウ(Hanau)での医薬品用途向けケト酸(Keto acid)の生産は、2025年末で終了する予定。
従業員260人が影響を受ける。
コーティング・接着樹脂部門は、タイヤ生産などに用いる液体ポリブタジエンと、医療技術や包装産業向けの特殊アクリルに重点を置く。既存のポリオレフィン事業や、コーティングおよび接着剤用途のポリエステル事業は、将来的に売却する。ポリエステル事業の従業員数は、ドイツと中国で計330人。
エボニックは「化学業界は今、世界中で構造的な変化が起きている」との認識を示し、リソースを成長分野に振り向けることで、発展の機会をつかむと説明している。
化学製品は、すぐに退化する。
退化した化学製品は、資本を食い荒らす。
そこには義理も人情もない。
https://europe.nna.jp/news/show/2716327
https://www.evonik.com/de/news/press-releases/2024/10/evonik-richtet-zwei-geschaeftsgebiete-auf-neuen-wachstumskurs-au.html
https://www.evonik.com/de.html