2021年第1四半期の世界のPC出荷台数は前年同期比45%増。

香港の市場調査会社カウンターポイント・マーケット・リサーチ・レポート(Counterpoint Market Research Reports)は2021年07月09日に、2021年第1四半期の世界のPC出荷台数は、COVID-19の影響で2020年同期には低かったものの、堅調な需要により前年同期比45%増となったと報告した。

主要IC部品の不足は、引き続きPCブランドやODMの出荷スケジュールに影響を与える。

2020年下半期にPC市場で報告された回復は、2021年上半期に勢いをさらに増した。

2021年第1四半期の世界のPC出荷台数は、COVID-19の発生により前年同期が低水準であったことに加え、さまざまなカテゴリーの堅調な需要により、前年同期比45%増の7,560万台となった。

しかし、PCの出荷台数は、季節性の影響で2020年第4四半期から前四半期比で14%減少した。

2021年第1四半期の市場シェアは24%で、レノボが再び1位を獲得し、HPが23%、デルが17%で続いた。
PC市場全体の勢いは、主にゲーミング・ノートブックの成長と、Chromebookの販売を刺激した在宅勤務や在宅学習分野の需要の急増によってもたらされた。

2021年第2四半期のPC出荷台数は、2021年第1四半期からの需要の高まりを受けて、引き続き堅調に推移すると思われると報告した。

https://time-az.com/main/detail/74810

上位6社のベンダーが85%以上のシェアを持ち、引き続き市場を支配すると考えている。

2021年下半期に入ると、前半期の勢いが継続し、2021年上半期の需要に加えて、バック・トゥ・スクール(back-to-school/一部はバーチャルクラス/virtual classes)の需要がピークに達するだろう。
ASPの高いプレミアムモデルが大々的なプロモーションで先行する可能性があり、下半期のChromebookのシェアはある程度絞られるかもしれない。

全体として、2021年には前年比16.3%の成長が見込まれ、世界出荷台数は3億3300万台に達すると予測している。

一方、ODMメーカーの部品在庫レベルは比較的高くなっている。
しかし、パワーマネジメントIC、ディスプレイドライバIC(ディスプレイパネル付き)、CPUなどの主要部品は依然として不足している。

2020年後半からの部品不足が主な原因で、注文(最終需要)と実際の出荷(供給)の間に20～30%のギャップがあることがわかった。

PC分野ではPMICとDDICが最も大きなギャップに直面しており、リードタイムはCOVID-19発生前の通常時の2倍近くになっている。