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トヨタの「MIRAI」分解で、車載Ethernet本格採用が判明。

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日経 xTECHは2022年02月28日に、トヨタの「MIRAI(ミライ)」を分解調査して、トヨタが推進する「ソフトウエアファースト(ソフト第一)」の方針と相性がよく、従来の車載LANであるCAN(Controller Area Network)からの移行を進めるきっかけになりそうだと報告した。

「MIRAI」の車載ネットワークで車載Ethernetを適用したのは、高度運転支援技術「AD(Advanced Drive/アドバンストドライブ)」に関わる領域であった。

OTA(Over The Air)に対応したECU(Electronic Control Unit/電子制御ユニット)はすべて、車載Ethernetでつながる。ネットワークのトポロジーを簡素化するため、OTAに対応したECUと同様にデンソー製の2個のEthernetスイッチングハブを配備したことも判明したと伝えている。

https://time-az.com/main/detail/76332

ソフト更新によるADの性能向上を実現するため、「MIRAI」はOTAに対応したECUを4個採用している。

4つのECUのうち、センサーで取得した情報を高速処理して車両制御の中核を担う「ADS(Advanced Drive System)ECU」と前方カメラの情報からAI(人工知能)処理する「ADX(Advanced Drive Extension)ECU」は荷室内の天井に固定してあった。

日産自動車が2019年09月に発売した新型セダン「スカイライン」で、車載Ethernetを採用したことが、日経 xTECHの取材で明らかになった。
日本の自動車メーカーとして、車載Ethernetを本格採用した。

一方のトヨタは、「MIRAI」および同時期に発売したAD搭載の「レクサスLS」で、より広範囲に車載Ethernetを適用した。

OTA対応のECU4個のほかに、2個のEthernetハブで車載通信機のDCM(Data Communication Module)や前方監視用LiDAR(レーザーレーダー)などが車載Ethernetの通信網でつながる。今後投入される新しいECUについては、車載Ethernetが標準になってくるとみられると報告している。

日経 xTECHは、全て写真で詳しく紹介している。

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