見出し画像

イーロン・マスクによるTwitter買収後。Elon Musk Magic storm?

米国の新聞「ブルームバーグ(Bloomberg)」は2022年10月29日に、イーロン・マスク(Elon Musk)がTwitter社を買収したことをきっかけに、そのプラットフォームでは中傷や人種差別的なミームが急増し、同サイトが憎悪に満ちた言論の時代に突入しているのではないかという懸念が広がっていると報告している。

Twitterは、そのサービスを利用する広告主やユーザー、強力な世界的リーダーを満足させるために、プラットフォーム上でコンテンツ・ポリシーをいかに公正に実施するかについて、長い間悩んできた。

しかし、自称「言論の自由絶対主義者(free speech absolutist,)」のイーロン・マスクが同社のオーナーになると、一部の保守派関係者(conservative officials)、党派的過激派(partisan extremists)、陰謀論者(conspiracy peddlers)はこの変化を祝う理由を見出した。

アンカー・チェンジの最高経営責任者兼創設者で、フェイスブックの元公共政策ディレクターのケイティ・ハーバス(Katie Harbath)は、「彼が点線の上にサインした途端に、魔法のようにルールが変わったと考える人たちの集団のようです。(It seems like this is a group of people who think the rules magically changed as soon as he signed on the dotted line,)」と述べている。

ジョージ・ワシントン大学のデータ・民主主義・政治研究所のディレクターであるレベッカ・トロンブル博士(Dr. Rebekah Tromble, director of the Institute for Data, Democracy, and Politics at George Washington University0は、マスクがTwitterを掌握するとすぐに、ネット上の荒らしがTwitterの境界線を越えるよう互いに励まし始めたと述べていると報告した。

「残念ながら、この憎悪に満ちた言葉の急増は完全に予測可能だ。」「このような荒らしの大半は、ゲーム感覚でやっている。しかし、特定の政治的影響力を持つ人々を含む他の人々にとっては、憎しみに満ちた突飛なことを言うことは、視聴者を増やし、お金を稼ぐのに役立つのです。そして、彼らはこれをさらに注目を集める絶好の機会と捉えているのです。」と、長年Twitterを研究してきたトロンブルは言う。

言論の洪水は、人々の自由な発言力を回復させるという約束を果たす一方で、広告主にとってのプラットフォームの使い勝手を管理する上でマスクが直面している困難を浮き彫りにしており、マスクは2022年10月27日木曜日のレターで、自身の指導下でTwitterが「自由な地獄絵図」に陥らないことを誓っている。
マスクは、著名なアカウントを永久に禁止するなどのTwitterの執行戦略に繰り返し反対していた。

マスクは、Twitterが「広く多様な視点」を含むコンテンツモデレーション評議会(content-moderation council)を結成するとツイートしている。

コンテンツやアカウントの復活に関する主要な決定は、このグループが召集されるまで保留になるという。Twitterの広報担当者は、同社には憎悪に満ちた行為に関するポリシーがあり、Twitterルールに変更はなかったと付け加えた。

ここから先は

120字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?