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NFTブームは、衰えを知らない。初のビリオネアたちを送り出した。

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Forbes JAPANは2022年01月07日に、世界最大のNFT(Non-fungible token/ノン・ファンジブル・トークン)プラットフォームを運営する「OpenSea(オープンシー)」は2022年01月04日、暗号資産関連の投資会社パラダイム(Paradigm)と、Coatueが主導するシリーズCでUS$3億を調達し、評価額がUS$133億(約1.5兆円)に達したと発表した。

これにより、「OpenSea」の共同創業者のデビン・フィンザー(Devin Finzer)とアレックス・アタラ(Alex Atallah)は、ビリオネアの仲間入りを果たした。

https://time-az.com/main/detail/75979

「OpenSea」株式の18.5%をそれぞれ保有しており、Forbesは彼らの保有資産がともに約US$22億と試算している。

4年前に設立されたOpenSeaは、ニューヨークを拠点とする企業で、2021年初頭から急激に世間の注目を集めたNFT業界の初期からのプレーヤーで、アートや音楽などのデジタル資産の所有権を、ブロックチェーン上で管理するツールとして使われている。

「OpenSea」は、ユーザーがあらゆる種類のNFTを作成し、売買することができるP2P(ピアツーピア)のプラットフォームを運営し、販売額の2.5%を手数料として受け取っている。

2020年03月時点で、5人で運営されていた「OpenSea」は、2021年07月にアンドリーセン・ホロウィッツ(Andriessen Horowitz)の主導で、評価額US$15億でUS$1億を調達した。その後、NFT市場はやや冷え込んだが、12月に再び盛り上がりを見せ、OpenSeaの取扱高は先月33億ドルを突破していた。同社は現在、70人以上の従業員を擁している。

フィンザーとアタラは共に30歳前後で、CEOを務めるフィンザーは、ブラウン大学(Brown University)を卒業後にPinterestでソフトウェアエンジニアを務めた後、2015年に最初のスタートアップである「Claimdog」という検索エンジンを設立し、1年後に「Credit Karma」に売却していた。

CTOを務めるアタラは、スタンフォード大学(Stanford University)に在学中からピーター・ティールのPalantirでエンジニアを務め、卒業後はシリコンバレーのスタートアップのZugataやWhatsgoodlyに勤務していた。

2018年01月に2人は、Wi-Fiスポットを開放する人々に暗号通貨を支払うというアイデアで、Yコンビネータ(Y Combinator)のプログラムに参加したが、その後、ダッパーラボ(Dapper Lab)のCryptoKittiesに触発されてNFTのポテンシャルに気づき、「OpenSea」を設立した。

PitchBookのデータによると、「OpenSea」は設立以来、US$4億2000万以上を調達している
「OpenSea」は、新たな資金で採用を強化し、プラットフォームを増強すると述べている。

「OpenSea」は、2021年10月に独自のNFTプラットフォームの計画を発表したコインベースなどの大手との競争の激化に直面している。また、NFT業界ではスキャムと呼ばれる詐欺行為などが問題化しており、フィンザーは2021年09月に、「OpenSea」のマーケットプレース上で不正行為を行ったプロダクト責任者を解雇していた。さらに先週は、ニューヨークのアートギャラリーのUS$220万相当のNFTが盗難に遭い、「OpenSea」に出品されたと報じられていた。

「OpenSea」は、このような荒波を乗り越えて、さらに大きなプラットフォームに成長する可能性がある。DappRadarのデータによると、2021年のNFTの取引総額は約US$230億に達していたが、NFTの市場はまだ始まったばかりだと言われている。

とりあえず、これからNFTの市場に入っていくことを考えている人は、NFTプラットフォームを調べるべきである。

「私たちの目標は、次世代のオープン・デジタル経済圏の発展を牽引していくことだ」と、フィンザーはEメールの声明で述べた。

多くのNFTプラットフォームを調べると、「OpenSea」の評価は高いようだ。

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