SSBを手掛ける米国のスタートアップに、ステランティスとベンツが提携。

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2021年12月02日に、欧米自動車大手が経営統合して誕生したステランティス(Stellantis)とドイツの自動車大手ダイムラー(Daimler)の高級車部門メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)は2021年11月30日に、SSB(All Solid State Battery/全固体電池)を手掛ける米国のスタートアップ企業ファクトリアル・エナジー(Factorial Energy)と提携したとそれぞれ発表したと報告した。

https://time-az.com/main/detail/75732

両社ともファクトリアルに出資し、同社と次世代電池の共同開発を行うとしている。

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ステランティスもメルセデス・ベンツも、ファクトリアルへの投資額や出資比率は明らかにしていない。

ファクトリアルの最高経営責任者(CEO)シーユー・ファン(Siyu Huang)は、「これらの提携により、同社の中核技術の商業化が加速される」とコメント。「新たなパートナー企業と組むことにより、より安全で航続距離が長く、従来型のLIB(Lithium Ion Battery/リチウムイオン電池)の製造環境にも適合するバッテリーを開発できる」と話している。

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ファクトリアルが開発したSSBは、LIBより航続距離が20~50%長く、安全性も高いほか、コスト面でも競争力があるという。ファクトリアルは2021年10月、韓国の現代自動車や起亜自動車とも提携している。

SSB分野では、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が電気自動車(EV)向け全固体電池の開発を手掛ける米国の新興企業クアンタムスケープ(Quantum scape)と合弁工場の建設計画を進めているほか、ドイツの高級車大手BMWと米自動車大手フォード・モーター(Ford Moters)は2021年05月、SSBを手掛ける米国のスタートアップ企業ソリッド・パワー(Solid power)の資金調達ラウンドを主導し、同社との共同開発契約を拡大している。

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