中国の「滴滴」規制に続き、さらに多くの米国上場企業にセキュリティ審査を開始。
香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」は2021年07月05日に、中国のサイバーセキュリティ審査規制の新たな対象となったのは、トラック・ハイリング・アプリ2社とオンライン・リクルート会社1社。
強力な中国のCAC(Cyberspace Administration of China/サイバー空間管理局)が滴滴出行(Didi Chuxing)に対して国内のAppStore(アプリストア)からの削除を命じた数時間後にこの動きがあったと報告した。
私は、先にも書いたが、中国の阿里巴巴集团(阿里巴巴集団/アリババグループ/Alibaba Group)に関しては、日本に参入しようとして、2018年03月16日に、情報流出に懸念の声で、日本の規制当局に許可されなかったため、日本版スマホ決済を延期した過去の歴史もあり、無法状態であったことも事実である。
そこらは、日本の規制当局が、世界で一番知っている。
やっと、中国も安全面で厳しくなってきたともいえる。
個人的に、中国IT最大手の中国最大手の阿里巴巴集団(Alibaba/アリババグループ)を創業したマー君こと、ジャック・マー(Jack Ma/馬雲)は大好きだが、セキュリティに関しては、顔面認証決済も含め出鱈目であった。
中国も安全面で厳しくなってきたことは、世界的に、歓迎すべきことかもしれない。
私は、中国が香港で行っている規制は、従来の香港の良さが奪われるのではないかと危惧するが、今までの悪い部分が排除できるのであれば、歓迎する。
例えば、それは香港の未来の「蘋果日報(Apple Daily newspaper/アップル・デイリー」に対する香港警察の対応も、罪を償った後、凍結された資金を解除し、再開可能な環境を提供すると言うのであれば、ある程度理解できるかもしれない。
特に、香港の教科書から、三権分立の削除を復帰させ、中国も三権分立を採用したら、一過性のものであったと納得できる。そして、それは中国の本格的な革命の第一歩かもしれない。
そこまで中国国家主席習近平(习近平/President Xi Jinping)指導部は、勇気があるかと言うことである。
https://time-az.com/main/detail/74734
そのような勇気がなければ、中国は周恩来が実施した大革命以前の孤立した中国に返ることになるだろう。
強力な中国のCACは、データセキュリティのリスクを防ぎ、国家安全保障を守るために、中国の「トラック用Uber」と呼ばれるアプリ「运满满(Yunmanman)」と「货车帮(Huochebang)」、そして「直聘(Boss Zhipin)」と呼ばれるオンライン・リクルートプラットフォームを対象にしていると述べている。
2017年に「运满满(Yunmanman)」と「货车帮(Huochebang)」が合併して誕生した「満幇集団(FTA/Full Truck Alliance Group)」は、2021年06月にNYSE(New York Stock Exchange/ニューヨーク証券取引所)でUS$16億を調達した。
また、「直聘(Boss Zhipin)」を運営する北京のKanzhunも2021年06月23日にNASDAQに上場し、US$9億1200万を調達した。Didi Chuxingは先週、超大型の公募でUS$44億4,000万を集めた。
今回の中国のCAC(Cyberspace Administration of China/サイバー空間管理局)による一連の動きに、米国が勝てるのか?
ましてや日本の今回のオリンピック関連のだらしがない動きで、中国に勝てるとは到底考えづらい。
特にワクチンの配布管理に関して、ブロックチェーンも採用できない河野太郎の一連の動きに落胆した。
しかし、ここまで明らかにした香港の英字新聞「SCMP」に感謝したい。
日本のマスコミは、ここまで解っていなかった。
2021-07-04---中国のサイバー空間管理当局、滴滴を国内のAppStoreから削除命令。
2021-07-02---中国のサイバー空間管理局が、メガIPOの2日後に、ライド・ヘイリング大手DiDi(滴滴)の調査を開始。
2021-07-01---共産党創立100周年記念ライブ。
2021-06-30---香港の国安法施行から1年。
2021-06-24---香港の未来の「蘋果日報」、深夜にオンライン版を停止し、木曜日に最後の印刷版を発行。
2021-06-21---香港の未来の「蘋果日報」最終版は土曜日に発行される可能性ある。
2021-06-18---香港の未来の「蘋果日報」の幹部3人は、保釈。出版人と編集長は起訴。
2021-06-17---香港警察は香港の未来の「蘋果日報」の編集長と4人の取締役を逮捕。
2021-05-15---香港の未来の「蘋果日報」の創業者資産が凍結され、将来が危ぶまれている。
2021-05-14---香港の国家安全警察、メディア界の大物ジミー・ライの資産を凍結。
2021-04-16---メディア界の大物ジミー・ライ、1年間の懲役刑。
2021-02-18---メディア界の大物ジミー・ライ、保釈を拒否され、様々な罪状に直面。
2020-12-23---「蘋果日報」の創業者、保釈。
2020-12-16---台湾の蔡英文。「蘋果日報」のジミー・ライ逮捕で香港を非難!
2020-12-10---日本の銀行。米国の制裁に従い、キャリー・ラムの日本の銀行口座凍結。
2020-12-03---米国政府、中国共産党党員のビザ規制厳格化。
2020-09-03---「蘋果日報」の創業者、ライバル紙の記者を脅迫は無罪!
2020-08-19---米国、香港との引き渡し条約を一時停止。
2020-08-18---香港の教科書から、「三権分立」記載を削除?
2020-08-16---香港のキャリー・ラム、ケンブリッジ大学との関係を遮断。
2020-08-14---香港警察のデータ要求に、Googleは「外交手続き」の利用を要求。
2020-08-11---米国政府、香港製の商品に、「Made in China」と掲示義務。
2020-08-10---いつも少し過激な香港と台湾の新聞「蘋果日報」の事務所を香港警察が襲った!
2020-07-31---香港のキャリー・ラムと東京の小池百合子は、非常事態宣言を発動!?
2020-07-19---台湾の蔡英文、東京の小池百合子、香港の林鄭月娥、コロナとの戦い!
2020-07-01---香港、2020年05月の輸出は7.4%減、落ち込み幅が拡大。「国安法」と経済。
2013-08-20---薄煕来の裁判で、コロンビア大ロースクールに入学した息子薄瓜瓜の試行嘆願。