
マスターカード、生体認証を活用したにペイメントパスキー・サービスを発表。
Forbesのケヴィン・ロザリオ(Kevin Rozario)は2024年08月29日に「Mastercard Chooses India For Global Launch Of Online Payment Passkey」を発表し、ForbesJAPANは2024年08月31日に、日本語に翻訳し、Mastercard(マスターカード)は、生体認証を活用した新たにペイメントパスキー・サービス(payment passkey service)を発表し、グローバル展開に先駆けてインドで試験導入するという。この決済ではオンライン・ショッピングがより安全で簡単なものになるとしている。と報告した。

MastercardはすでにJuspay、Razorpay、PayUなどの決済代行サービス企業やオンラインスーパーのBigBasket、アクシス銀行(Axis Bank)などと提携している。
インドでのペイメントパスキーの導入は、2024年08月28日から3日間にわたってムンバイで開催されたグローバル・フィンテック・フェス(Global Fintech Fest in Mumbai)での基調講演で発表された。
使いやすさからOTP(One-Time Passwords/ワンタイムパスワード)の人気が高まっているが、MastercardはフィッシングやSIMスワップ、SMSインターセプトといったオンライン詐欺の被害を受けやすくなっていると考えている。
インドの中央銀行であるインド準備銀行(Reserve Bank of India)の最新の年次報告書によると、インドでは過去2年間で詐欺事件が300%近くも増えている。
OTPや従来のパスワードの代わりに、ペイメントパスキーでは、生体認証を使うことで、取引を従来より早く、しかも安全に行えるようになるとMastercardは見込んでいる。消費者の80%近くが少なくとも1回は同じパスワードを再利用する傾向があり、その結果、フォーブス・アドバイザー(Forbes Advisor)の調査によると、米国人の約半数が過去1年間にパスワードを盗まれた経験があるという。
Mastercardなどのハイテク企業は10年以上前、パスワードの弱点に対処し、最終的にパスキーに移行するために、新しい認証のFIDO(Fast Identity Online/ファイド)に関する業界団体、FIDOアライアンス(FIDO alliance)を立ち上げた。FIDOアライアンスは世界的なテック決済団体であるEMVCoや、インターネットの国際標準化団体であるW3C(World Wide Web Consortium/ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)と協働している。
そして、Mastercardは、オンライン決済をより安全にするパスキーを使った新サービス発表した。
ペイメントパスキーでは、消費者はパスワードやOTPを意図せず共有することがなくなる。
Mastercardのパスキーのサービスは、さらにトークン化を利用して消費者の決済の詳細と生体認証のデータを保護する。16桁のカード番号を別の番号に変換することで関連データが第三者と共有されることはなくなり、詐欺を働く者は悪用できなくなる。
MastercardのCPO(chief product officer)ヨーン・ランバート(, chief product officer at Mastercard. “Through technology that enhances both security and convenienc)は「インドでパスキーサービスを導入することで、当社は安全なネット精算とトークン・エコノミーのビジョンを推進している」と説明した。「セキュリティと利便性の両方を向上させるテクノロジーを通じて、より透明性の高い商取引のエコシステムを構築している。」とも話した。
インドでの試験がうまくいけば、Mastercardは今後数カ月のうちにパスキーサービスの提供エリアを広げ、世界中の消費者と金融機関が利用できるようになる見込みだという。
実は私もOTPのタイムラグの問題で、アクセスできなくなり、時々情報を更新しているが、かえって危険性を感じている。
しかし、生体認証も、読み取りきのエラーが多く、なかなか進まない。これを機会に、生体認証が浸透することを期待したい。
https://forbesjapan.com/articles/detail/73413/page2
https://www.forbes.com/sites/kevinrozario/2024/08/29/mastercard-chooses-india-for-global-launch-of-online-payment-passkey/