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イギリスで酒税改正。ワイン増税、パブ支援でドラフトビール優遇。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年08月02日に、イギリスで2023年08月01日に、酒税の税率が改正されたと報告した。

15段階あった区分をアルコール度数に応じた6段階に簡素化し、10.1%増税した。

一部アルコール飲料の税率は下がったものの、ビールやワイン、蒸溜酒など多くは引き上げられた。

ただし、パブ支援の一環としてドラフトビールの税率は優遇する。

イギリスの政権にとってパブは命綱!

今回の改正により、小売店で販売されるアルコール度数4.5%のビールに対する税金は4ペンス、サイダーは1ペンス上がる。

一方、パブやバーのサーバーから提供される同条件のドラフトビールの税金は据え置かれ、サイダーは1ペンス下がる。

これにより、ドラフトビールの税金は、小売店のビールと比べ税金が最大11ペンス安くなるという。

アルコール度数12%のワインにかかる税金は、750ミリリットルのボトル当たり44ペンス上昇。

一方、同じ条件のスパークリングワインは19ペンス下がった。

度数37.5%のウオッカでは、750ミリリットルのボトル当たり75ペンス増の8.3ポンドに引き上げられた。

度数40%のウイスキーは、25ミリリットル当たり3ペンス上がった。

イギリス政府は、2020年から酒税の税率を凍結していた。

酒で政権を追い出されたボリス・ジョンソンと首相になった元財務大臣は、同じ罪を犯した。

今回の改正は当初、今年2月に発効予定だったが、長引く生活費高騰を背景に延期されていた。

今回の酒税改正では、2023年08月01日より、イギリスのの38,000軒を超えるパブやバーが、政府の歴史的な酒税改正の施行に伴い、パイントの減税を受けることになった。

イギリスはいつも、酒税はごちゃごちゃになる。

私がイギリスに行った時、ロンドン・ビールを愛する会の会長の家に居候をしていたが、ロンドン中の試飲会カレンダーが届き、無料でビール飲める日がわかった。その時もウイスキーの酒税が上がり、ビールは下がったので、ウイスキーの度数のビールが作られ、ジョッキで飲んだが、ジョッキ1杯でウイスキーのボトル1本分になり、一気に酔っ払ったことがある。

酒癖の悪いイギリス人は、いつも抜け道を探し、とんでもない酒を見つけ出す。

今度は、どんなドラフトビールやスパークリングワインが出てくることか?

アルコール度数12%のスパークリングワインが出てくることは、確実だろう。

家庭用サーバーから提供される同条件のドラフトビールは、どうなる。

イギリス人は、学校での成績は知らないが、酒に関しては。頭の回転が早い。

酒税局は。ノイローゼになり、「OK」お出す。

https://europe.nna.jp/news/show/2549661
https://www.gov.uk/government/publications/changes-to-alcohol-duty-rates/alcohol-duty-rate-changes
https://www.gov.uk/government/news/tax-cut-for-38000-british-pubs

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