お笑いイギリス首相官邸大スキャンダル、エリザベス女王に謝罪。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年01月17日に、2021年04月に執り行われた英国のエリザベス2世の生涯の伴侶であるフィリップ殿下(Prince Philip)の葬儀の前日に、首相官邸で新型コロナウイルス対策の規制に反するパーティーが開かれていたことが新たに判明した。
これを巡り、首相官邸は2022年01月14日に、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)に謝罪した。
首相官邸ではロックダウン(Lockdown/都市封鎖)中の2020年05月15日にもパーティーが開かれており、ボリス・ジョンソン首相(Prime Minister Boris Johnson)がこれに出席したことを認め、下院で謝罪したばかりであった。
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こうした中、与党・保守党内でも同首相の辞任要求圧力が強まっていると、BBC電子版などが伝えたと報告している。
首相報道官は「全国が喪に服していた時期にこうした出来事があったことは非常に遺憾なことで、首相官邸はバッキンガム宮殿に謝罪した」と説明した。ただ、ジョンソン首相は当時、イギリス首相公式別荘「チェッカーズ(Chequers)」に滞在しており、このパーティーには出席していなかったとしている。
このパーティーは首相官邸の屋内で開かれたもので、イギリスの新聞「デイリー・テレグラフ(Daily Telegraph)」は、、官邸職員らが近所のスーパーに買い出しに行き、スーツケースでアルコール飲料を運び込んでいた。
当時、イングランドでは屋内での異世帯交流が禁止されていた。
また、翌日に執り行われたフィリップ殿下の葬儀では、エリザベス女王が「ソーシャル・ディスタンス(social distance/社会的距離)」のルールを守り、他の親族から離れて一人で殿下を見送る姿が広く報じられていた。
首相官邸を巡っては、他にもコロナ規制違反の集まりが開かれた疑惑が報じられており、レベリングアップ・住宅・コミュニティー省のスー・グレイ第二事務次官(Sue Gray, Second Secretary, Department of Levelling Up, Housing and Communities)が調査を進めている。ロイター通信によると、警察はこの調査により犯罪の証拠が示されない限り、捜査は行わない方針を示している。
こうした中、保守党内ではボリス・ジョンソン首相への不信任を表明する動きが広がっている。下院での不信任投票に持ち込むためには、同党の360人の下院議員のうち54人が保守党議員委員会(1922年委員会)に同首相の不信任を表明する書簡を提出する必要があるが、テレグラフによると、この日の時点で最大30人が提出済みとみられている。
2022-01-07---キャリー・ラム。コロナウイルスに感染したパーティー出席の13人の高官を停職。
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2021-12-16---昨冬のコロナ規制下、保守党本部で違反パーティー主催議員辞任。
2021-12-09---イギリスの首相官邸職員、規制違反をネタに映像流出で批判集中。
2021-04-09---英国のエリザベス女王の夫であるフィリップ殿下、99歳で死去。
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