ドイツの経済状況、2024年まで景気回復の見込みはない。
ドイツのインフォグラフィクスを紹介しているハンブルク(Stadt Hamburg)にあるStatista GmbHのデータ・ジャーナリスト(data Journalist)でSenior Datenredakteur(シニアデータ編集者)のマティアス・ヤンソン(Matthias Janson)の報告として、マティアス・ブラント(Mathias Brandt)、レネ・ボックシュ(René Bocksch)の報告と共に、2022年09月13日に、ドイツ経済はかなり冷え込んでおり、ドイツのIfo経済研究所(Ifo Institute for Economic Research/ifo Institut für Wirtschaftsforschung/Leibniz-Institut für Wirtschaftsforschung an der Universität München e. V. )の現在の予測によると、回復するのは2024年以降とされている。
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背景:Ifoの専門家によると、高いインフレ率により、一般家庭の実質所得と貯蓄が溶けてしまい、購買力が低下しているとのことである。
Statistaのグラフが示すように、Ifo Instituteは、今年の国内総生産は1.6%成長し、来年は0.3%縮小すると予想している。経済が再び成長するのは、2024年になってからである。
それによると、今年のインフレ率は平均8.1%、来年は9.3%に上昇するとの見通しを示した。
2023年第1四半期に11%程度でピークを迎える見込みで、2024年には、経済は徐々に正常化し、インフレ率はその後2.4%に低下する。
2022年から2023年にかけて、単位労働コストは大幅に上昇する。これは、製品1単位に占める人件費の割合を示している。
その国のコスト競争力を測る指標となる。
特に単位労働コストの上昇が顕著なため、ドイツ経済は国際販売市場でのシェアを守ることが困難になる可能性がある。
Ifo Instituteによると、景気減速の過程で雇用の伸びは一時的に鈍化し、その後、失業率はほぼ停滞するとのことである。
来年度の失業者数がやや増加するのは、主に2022年夏にウクライナ人の失業者が急増し、予測期間中に徐々に労働市場に統合されるからである。
Ifo Instituteは、この予測には様々なリスクがあることを認めている。
何より、エネルギー価格の今後の推移やエネルギー供給会社による消費者への転嫁の前提が誤っている可能性がある。
また、高い物価上昇とそれに伴う流動性のボトルネックに対して、民間の家計がどのように反応するかも不明である。
最後に、サプライチェーン問題やコロナの大流行に関する前提条件についてもリスクがある。
ドイツの国民性か、オイルショックの時も最悪事態を予測した。
しかし、スムーズに回復した。
2022-09-12---ドイツのGDP、2023年は0.3%縮小か?!