中国の海外需要は輸出が2024年06月に8.6%と爆発的な急増。関税の影響が迫っている。
香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」は2024年07月12日に、のミア・ヌリマイマイティ(Mia Nulimaimaiti)は2024年07月12日金曜日に発表されたデータによると、中国の6月の輸出の伸びは市場予想を上回ったが、輸入は前年比で減少したと報告した。
中国の輸出は、世界的な需要の強さと、関税の導入を前に買い手が前倒しで注文を準備する可能性から、2024年06月に過去15カ月間で最大の伸びを記録したが、国内需要の低迷により、輸入は予想を下回った。
アナリストらは、2024年06月の輸出額も21カ月ぶりの高水準に達したものの、地政学的緊張が高まる中、中国の対外貿易は年内は減速する可能性があると指摘した。
2024年06月の輸出は前年比8.6%増のUS$3078億5000万で、中国の金融データ提供会社Windが調査した予想の7.44%増や2024年05月の7.6%増を上回った。
8.6%の伸びは、コロナ以前より良く、最高時に匹敵するほどの驚異的は数字である。
あらゆることが重なった結果である。
膨大な数の中国製EV(Electric Vehicle/電気自動車)が出荷された。
問題は性能と評価かもしれない。
これでは、さすがのトヨタも販売台数ダウンである。
しかし、輸入は前年比2.3%減で、2024年05月の1.8%増から減少し、Wind、ブルームバーグ(Bloomberg)、ロイター(Reuters)のプラス予想には及ばなかった。
今年上半期、中国の輸出は前年比3.6%増のUS$1兆7100億に達し、輸入は2%増加した。
「(2024年06月の輸出の伸びは)海外の需要が依然として強いことを示している。中国のデフレ圧力による製品価格の低さと人民元の比較的低い為替レートと相まって、中国製品は依然として世界的に強力な競争力を持っている。」と、スタンダード・チャータード銀行のグレーター・チャイナ担当チーフエコノミスト、ディン・シュアン(Ding Shuang, chief economist for Greater China at Standard Chartered)は述べた。
「市場では、このような高い輸出は、輸出業者が関税の到来を前に前倒しで注文をしたことによる可能性もあると推測されている」とディンは付け加えた。中国の生産者物価指数は先月落ち込んだにもかかわらず、2024年06月の輸出量は過去最高に達した。
しかし、EU(European Union/欧州連合)と米国の懲罰的関税が発効するにつれ、今年下半期には輸出の伸びが鈍化し、3.6%前後のより「妥当な」水準に戻るとディンは述べた。
2024年07月10日---速報 | 中国製EVに対するEUの関税決定を受け、北京はEUの貿易障壁を調査。
2024年07月04日---EU、中国製EVに追加関税。中国が報復措置も。
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