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ステーブルコインのバランスシートは監視可能。

CoinDeskは2024年08月01日に、中央銀行のための中央銀行であるBIS(Bank for International Settlements国際決済銀行)とBoE(Bank of England/イングランド銀行)は、ステーブルコインのバランスシート(Stablecoin Balance Sheets)が監視可能であることを見出したと、アクセス・タイム・アイコン(AccessTimeIcon)のカモミール・シュンバ(Camomile Shumba)報告した。

各国は近年、ステーブルコインの暴落に対する懸念を強調した。
いわゆる中央銀行のための中央銀行であるBISとBoEは、ステーブルコインのバランスシートが監視可能であることを実証できたと、2024年07月31日に両行の最新プロジェクトに関するレポートで述べた。

この監視技術は、各国がステーブルコインのリスクにより効率的に対処するのに役立つという。

プロジェクト「ピクトライアル(Pyxtrial)」は、ステーブルコインの負債とそれを裏付ける資産に関するほぼリアルタイムのデータを監督者に提供できるプロトタイプのデータ分析パイプラインを開発したと、両グループは2024年07月31日水曜日に発表した。ステーブルコインとは、例えば法定通貨のような他の資産に連動するデジタルコインのことである。

「この技術は、監督当局や規制当局がステーブルコインの裏付けにおける問題を積極的に検出し、統合データに基づく政策枠組みの開発を支援するツールに向けた第一歩だ」と報告書は述べている。

レポートによると、ステーブルコインの市場規模はUS$1637億(約24兆6000億円、1ドル150円換算)で、成長中ながら大部分が規制されておらず、監視技術が欠如しているセクターであった。

https://defillama.com/stablecoins

こうした事実が、「ピクトライアル」創設の動機となっている。

「ステーブルコイン発行者の負債(流通しているステーブルコイン)とその裏付け資産の間に不一致が生じた場合、発行者が額面通り償還する能力への信頼を傷つけ、『暴落』の発生、つまりステーブルコインの価値に対する信頼が突然失われる可能性もある」とレポートは述べている。

各国の中央銀行は、ステーブルコインが暴落するリスクを強調してきた。2年前、FRB(Federal Reserve Board/米国連邦制度準備理事会)は、各国の法定通貨に裏付けられたステーブルコインの価値が突然下落した場合、暴落に直面する可能性があると述べた。

「これらの脆弱性は、ステーブルコインの裏付け資産の危険性と流動性に関する透明性の欠如によって悪化する可能性がある」と、当時のFRBのレポートは指摘。一方、FSB(Financial Stability Board/金融安定理事会)は、ステーブルコインに適用される可能性のあるグローバルな要件を検討している。

BISによると、「ピクトライアル」は、RWA(Real World Assets/現実資産)を裏付けとするトークン化された商品を監視できる可能性もあるという。

どんどん、お金が変わっていく。最悪のパターンは暴落である。

それは、仮想通貨(暗号資産)のトラウマであって欲しい。

確かの国が管理しているRWAが、仮想通貨(暗号資産)と同じようなもので、その値動きを聞いたら危険に感じることだろう。

しかし、最近の日本円の動きは、仮想通貨(暗号資産)並みである。

https://www.coindesk.com/policy/2024/07/31/stablecoin-balance-sheets-can-be-supervised-bis-and-uk-central-bank-project-claims/

https://www.bis.org/publ/report_pyxtrial.pdf


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