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イギリス中央銀行、米国に続いて連続で大幅利上げ。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年09月23日に、イギリス中央銀行イングランド銀行(Bank of England)は2022年09月22日に、2022年09月21日に開いたMPC(Monetary Policy Committee/金融政策委員会)で政策金利を0.5ポイント引き上げ、過去14年で最高の2.25%とすることを決めたと発表した。

利上げは7会合連続で、前回2022年08月に続く大幅引き上げとなった。

国内経済は第3四半期(2022年07~09月)にリセッション(recession/景気後退)に入った可能性があるものの、インフレの抑制を優先した。

米国のFRB(Federal Reserve Board/米国連邦制度準備理事会)と同様に、景気後退より、インフレ抑制を優先。

インフレが少ない日本は、景気対策。

しかし、これ以上金利は下げられない。

日銀の黒田総裁は正しい!

議事録によると、今回の利上げは金融政策委員9人のうち5人が支持した。デイブ・ラムズデン副総裁(Vice President Dave Ramsden)とジョナサン・ハスケル委員(Commissioner Jonathan Haskel)、キャサリン・マン委員(Commissioner Catherine L Mann)の3人は上げ幅を0.75ポイントとすることを主張し、スワティ・ディングラ委員(Commissioner Swati Dhingra)は上げ幅を0.25ポイントにとどめることを唱えた。

量的緩和策で買い入れたイギリス債については、前回2022年08月に表明した目標に沿って、償還と売却により向こう1年間で£800億を減らして£7,580億にすることを全会一致で決定した。

イギリスの2022年08月のインフレ率は9.9%と前月から0.2ポイント低下している。
2022年0は、政府がエネルギー価格高騰への対応策として光熱費の上限を凍結すると発表したことを受け、インフレ率の予測を引き下げた。8月時点では第4四半期に13%超に達すると見込んでいたが、今回は2022年10月に11%弱でピークになるとの見通しを示した。

ただし、エネルギー価格の上昇とその間接的な影響により、インフレ率は10月以降も数カ月は10%を超え、その後に低下するとみている。

また政府の対策により、短期的にインフレは抑えられるものの、中期的にはインフレ圧力が高まるとの見方を示している。

国内経済については、2022年第3四半期にGDP(Gross Domestic Product/国内総生産)が0.1%縮小するとの見通しを示した。第2四半期も0.1%減だったため、リセッションに入りつつある。
イギリス中央銀行は2022年08月時点では、景気後退に陥るのは2022年第4四半期と予想していた。

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