IMFは、カンボジアの2023年の経済成長率を5.5%前後と予想。
アジア経済ニュースNNA ASIAは2022年12月21日に、IMF(International Monetary Fund/国際通貨基金)は2022年12月18日に、カンボジアの2023年のGDP(Gross Domestic Product/国内総生産)成長率が5.5%前後に達するとの見通しを示したと報告した。
観光産業の回復やインフレ率の低下が経済成長につながるとみているが、2022年10月に発表した報告書で示した6.2%からは下方修正した。
IMFの理事会はカンボジア政府との政策協議を終えた後、カンボジア経済の見通しなどについて報告した。
経済成長率を2022年が5%、2023年が5.5%前後になると予測した。10月時点ではそれぞれ5.1%、6.2%になるとの見方を示していた。
報告では、民間債務の拡大や先進国の景気減速による外需の低迷に懸念を示しながらも、◇輸出の好調◇観光業の回復◇インフレ率の低下◇適切な政策の継続――などが経済成長をけん引するとした。
財政赤字については、対GDP比率で縮小傾向をたどると予想。23年には22年の4%強からやや拡大するものの、その後は再び縮小するとの見方を示した。
IMF理事会とカンボジア政府の政策協議は、加盟国との年1回の実施を定めたIMF協定第4条に基づくもの。IMFの理事が加盟国を訪問して経済・金融関連情報を収集し、政府関係者らと議論する内容になっている。
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