ミャンマーの軍事政権、経済崩壊のカウントダウンが始まった。
アジア経済ニュースNNA ASIAは2024年08月15日に、ミャンマーの軍事政権は、失策続き、通貨暴落でクーデターから約3年半で2024年08月14日に、US$1(約147円)が、7,000チャット近くに暴落し、価値が5分の1を割り込む水準まで低下したと報告した。
日本企業の現地駐在員は、今年に入って続いていた緩やかな下落基調が一気に崩れ、ここ数日でチャット安が急加速した。2024年08月14日には午後にかけて揺り戻しの動きも見られたが、底が見えない不透明な状態となっている。
通貨安の原因は、ミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)総司令官をトップとするミャンマー国軍の最高意思決定機関「SAC(State Administration Council/国家統治評議会)」の失策にあるとの見方が強い。
2023年10月からの3つの少数民族武装勢力による一斉攻撃を受け、守りきれない国軍の劣勢が表面化し、徴兵制を導入したが、外貨不足にも直面し、強制両替で外貨を接収するなど、場当たり的な対応が続いている。
ところが、強制両替には2年前からUS$1=2,100チャットに固定されている公定レート(参考レート)が適用されている。実勢レートとの乖離(かいり)が大きく、輸出企業にとっては輸出すると損失になる。企業の意欲が損なわれ、2023年は輸出不振が顕在化した。
通貨安は一段と加速しているが、08月に行われた軍政下の安定で2度目となった事実上の賃上げがチャットの減価懸念をあおったとの指摘が出ている。賃上げは、法定最低賃金を1日当たり4,800チャットという2018年以来の水準に据え置いたまま、2,000チャットの「特別手当」支給を義務化して総支給額を6,800チャットに引き上げるというもの。軍政は昨年10月に同1,000チャットの同手当支給を義務付けたばかりだった。
そういえば、カンボジアやベトナムでも、やたらに軍人や警官が多かった。
国軍は少数民族武装勢力との戦いで、中国に接する北東部シャン州(Shan State)北部の最大都市ラショー(Lashio)を失った。同地域の戦闘は、第2都市のある中部マンダレー(Mandalay)地域まで広がっており、バングラデシュに近い西部ラカイン州(Rakhine State)はAA(Arakan Army/アラカン軍)に支配権を奪われつつある。
国軍の態勢立て直しに向け、軍政は2月に徴兵制の実施を発表した。これが市民の恐怖をあおり、若者が国外に逃避しようとする流れを加速させた。企業の間で若手人材の退職が相次ぎ、国外に逃れるために必要な外貨の需要が高まった。
軍政に近い関係者は、紛争で敗北が続いていることや経済が打撃を受けていることで危機感を募らせている。批判はミミン・アウン・フライン総司令官に向かっている。急進派の仏教指導者が同氏を非難する事例も出ている。中国政府も総司令官への不満を強めているとされる。
「ミャンマーの軍事政権、経済崩壊のカウントダウンが始まった。」というのは、正しい判断である。
これはもう八方塞がりで、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)を解放して、世界中からの支援に頼る以外に未来は道はないようだ。
2024年08月06日---ミャンマー国営航空、外国人も国際線チャット払いを可能にした。
2024年07月12日---軍事政権下のミャンマー、「預金封鎖」、引出し困難。
2024年04月26日---スーチーは今も国家顧問、タイに抗議。
2023年07月17日---ミャンマー国軍、国営新聞でスーチー女史はタイ外相と自由に対話!?
2023年03月28日---ミャンマー軍事政権、スーチー氏の国民民主連盟が解党処分。
2023年01月09日---ミャンマーで電子マネー決済事業を展開するタイ系のトゥルー、提携先を変更。
2022年12月26日---米国で、ミャンマー民主派支援で、「ビルマ法」成立。
2022年10月13日---スーチー女史、有罪判決での懲役刑が26年に延長。
2022年09月05日---UNミャンマー特使「アウンサンスーチーに会うことを許可されるまでミャンマーに帰らない。
2022年06月27日---スーチーさんを刑務所から、帰してください。」
2022年04月18日---アリババ傘下のアント・グループ、シンガポールの決済2C2Pの過半数を取得。
2020年02月11日---双日が協力し、タイ生産の「ガリガリ君」、ミャンマーでも発売。
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2019年12月11日---ヤンゴン、スー・チー氏の出廷支援で大集会
2019年11月14日---双日、シンガポールの通信塔会社の株式の12.5%を取得。
2019年09月12日---双日と大阪府、ベトナムとインドネシアに入居企業へ優遇付与で協定。
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2019年04月02日---ミャンマーの軍系政党USDP、憲法改正の大規模集会。
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2018年09月04日---タイ生産のガリガリ君、ミャンマーでも発売
2018年07月10日---世界貿易戦争で、隠れた勝者がここにもいた!
2018年06月26日---双日、ベトナムの家庭紙最大手サイゴン・ペーパー買収。
2018年04月27日---ミャンマーの軍系野党、難民の移動の自由容認に猛反発!
2017年11月16日---フィリピンの工業団地を双日が、代理販売。
2017年02月21日---蟻金融は、US$2億の投資でKakao Payに拡張。
2016年06月20日---蟻金融は、タイの支払いプロバイダーAscend Moneyの20%株式を得た。
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2015年11月09日---スー・チーの野党、ミャンマー総選挙で7割超の議席獲得を宣言!
2015年09月08日---アウン・サン・スー・チーの党は、ロヒンギャを切った!
2015年05月30日---仏教のダークな部分。
2015年05月28日---ダライ・ラマは、スー・チーに、ロヒンギャ保護をさらに要求。
2015年05月24日---アウン・サン・スー・チーの許しがたい沈黙。沈黙は犯罪。
2015年02月11日---ミャンマーのヤンゴンにある建築物の遺産を保存する苦闘。
2015年01月22日---国連は、ミャンマーの僧侶Wirathuを『男性至上主義者』コメントと非難。
2015年01月08日---ミャンマー総選挙の投票終了。
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2014年11月12日---ミャンマーの改革は音をたてて停止したか?
2014年10月31日---非常に珍しいミャンマーのキープレーヤーによる座談会。
2014年10月18日---不確かな将来。タイの奴隷ロヒンギャ。
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2014年10月06日---ミャンマー、受刑者3000人以上に恩赦。
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2014年08月18日---ミャンマーの不思議、世界最大の鐘「Dhammazedi Bell」の捜査。
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2014年07月07日---ダライ・ラマは、ミャンマーとスリランカ仏教徒へ、イスラム教徒に対する暴力を止める。
2014年07月-14日---金よりも貴重だった、密輸された石。
2014年04月01日---ミャンマーにあるすべての大学に、インスタント電子図書館。
2014年03月30日---ビルマは、30年間ぶりの国勢調査を始めたが、ロヒンギャは拒絶。
2014年03月06日---ミャンマーの町をロヒンギャは、カットされた。
2014年03月01日---国境なき医師団は、ミャンマーの仕事を再開することを認められた。
2014年02月28日---ミャンマー政府、「国境なき医師団」に国内での活動停止を命令。
2013年08月29日---反イスラム教の僧はビルマの宗教の緊張に火をたき付ける。
2013年08月21日---ビルマは、国連権利使節を「保護しなかった。」
2013年08月05日---ミャンマーのパンク・ロッカーは、宗教攻撃の沈黙を壊す。
2013年05月27日---アウン・サン・スー・チーは、Rohingyaの「2人子供方針」を非難!
2013年05月14日---西ビルマで、ロヒンギャ・ボートが沈没。
2013年05月07日---ダライ・ラマは、ビルマとスリランカの仏教徒を非難した!
2013年05月01日---なぜ仏教徒僧は、イスラム教徒を攻撃しているのですか?
2013年04月12日---ビルマの暴動で、金の店のイスラム教徒を投獄。
2013年03月27日---アウン・サン・スー・チーはビルマ国軍記念日に参加。
2013年03月22日---仏教徒とイスラム教徒の戦闘で、ビルマの町メイティラに非常事態宣言。
2013年03月17日---アウン・サン・スー・チーは、アイコンから、政治的なプレーヤーへ!
2013年03月10日---スー・チーはミャンマー反対派のトップに再選された。
2013年03月10日---スー・チーはミャンマー反対派のトップに再選された。
2013年03月08日---ミャンマーの野党は党大会を開催。
2013年03月08日---ミャンマーの野党は党大会を開催。
2013年01月29日---スー・チーは韓国で最初の女性大統領に会う。
2013年01月27日---アウン・サン・スー・チーは、祖国の軍隊が好き!?
2012年10月27日---ビルマは、Rakhine州で村が燃えていることを認めた。
2012年04月22日--アウン・サン・スー・チーのNLP、議会の再開始に不参加!
2010年11月24日---中国は日本に、レアアース出荷を再開。
2010年11月12日---ビルマ司令官は、アウン・サン・スー・チー女史解放にサイン!?
https://www.nna.jp/news/2693587
https://www.googleadservices.com/pagead/aclk
https://www.nira.or.jp/paper/rp122407.pdf
https://www.bbc.com/japanese/articles/crggx83dgzgo
https://www.cnn.co.jp/world/35212137.html
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