米国のGAO、米国の国立科学財団の主な施設プロジェクトの例を紹介。

米国のGAO(Government Accountability Office/米国政府監査機関)は2023年12月05日に、NSF(National Science Foundation/全米科学財団/国立科学財団)のAIMS(Antarctic Infrastructure Modernization for Science/科学のための南極インフラ近代化)プロジェクトは、信頼できるコスト見積もりの4つの特徴のうち3つを実質的に満たし、信頼できるスケジュールのすべての特徴を満たしたと報告した。

AIMSのコスト見積もりは、GAOのコスト・ガイドに記載されている信頼できるコスト見積もりの4つの特性すべてを実質的または完全に満たしていなかったため、信頼性がなかった。

具体的には、AIMSプロジェクトは、信頼できるコスト見積もりに関連する「十分に文書化された」特性を部分的に満たしていた。これは、推定では使用されたソースデータが特定されておらず、技術ベースラインからコストや経営レビューのため、その他の重要な情報まで追跡するための詳細が不足していたこともその理由の一部であった。適切な文書がなければ、上級管理者やその他の監督者は、その見積もりが信頼できるかどうか確信が持てない。
さらに、信頼性の高いコスト見積もりは、将来の予期せぬコスト増加によって生じる可能性のある不必要なトレードオフや研究能力の損失をプロジェクトが防ぐのに役立つ。

GAO がこの調査を行った理由
NSFは、望遠鏡や研究船などの科学および工学研究インフラの設計、建設、運用をサポートしていう。 これらのプロジェクトには、US$1億ドルを超える大規模な施設プロジェクトが含まれる。 現在、NSFは5つの主要な施設プロジェクトを建設中で、承認された総費用はUS$14億で、さらに4つの追加プロジェクトが設計中である。これらを予定通り予算内で構築することは、研究を実施し、米国の科学的目標を推進する科学コミュニティの能力を支援するのに役立つ。

2022年統合歳出法には、GAOがNSFの主要研究機器および施設建設勘定から資金提供されるプロジェクトを審査する規定が含まれている 。このレポートは6回目であり、
(1) NSFの研究インフラストラクチャ プロジェクトのコストとスケジュールのパフォーマンスについて説明し、
(2) AIMSプロジェクトにおけるコスト見積もりとスケジュール開発のベスト・プラクティスの採用を調査し、
(3) NSFの主要施設のサプライ チェーン・リスク管理を調査している。建設中のプロジェクト。 GAはNSFと受賞者の文書を検討し、プロジェクトを管理および監督するための方針と手順を検討し、NSF関係者にインタビューした。

推奨事項
GAOは、NSFに対し、AIMSプロジェクトが十分に文書化された信頼できるコスト見積もりの特性を満たしていることを確認することを推奨した。 NSFはこの勧告に同意し、プロジェクトの修正コスト提案に対する適切な措置を含む是正措置計画を策定する予定であると述べた。

GAO Contacts

Candice N. Wright
Director
wrightc@gao.gov
(202) 512-6888
Office of Public Affairs

Chuck Young
Managing Director
youngc1@gao.gov
(202) 512-4800

米国の場合、研究者に米国とほぼ同じ環境を提供するために、ものすごい予算が提供されている。
私は、ドイツの米軍施設が近くにあったので、そのバーやレストラン、スーパーマーケットを利用していたが、US$1ステーキや野球の道具まで、なんでもあった。

https://www.gao.gov/products/gao-24-106380
https://www.gao.gov/product_recommendations/gao-24-106380
https://www.gao.gov/assets/d24106380HIGH.pdf
https://www.gao.gov/assets/d24106380.pdf