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強いTSMCがゆっくりと帰ってきた。2023年05月売上高、直近4カ月の最高

アジア経済ニュースNNA ASIAは2023年06月12日に、ファウンドリー(半導体の受託製造)世界最大手のTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Limited/台灣積體電路製造公司/台湾積体電路製造)が2023年06月09日に発表した2023年05月の連結売上高は、前年同月比4.9%減の1,765億3,735万台湾元(約8,020億円)だった。

マイナスは3カ月連続。ただ前月比では19.4%増え、直近4カ月の最高となった。

2023年01~05月の売上高は前年同期比1.9%減の8,330億7,005万元だった。

TSMCは第2四半期(4~6月)の売上高をUS$52億~US$160億約2兆1,200億~2兆2,300億円)と予測した。
2023年04~05月の売上高は3,244億3,708万元(約US$105億7,600万)となった。

台湾で、唯一の国営通信社である「中央通訊社(Central News Agency/中央通信社)」によると、証券筋はTSMCが第2四半期の売上高目標を順調に達成できるとみている。

アジア経済ニュースNNA ASIAは2023年06月13日に、台湾の市場調査会社、集邦科技(TrendForce/トレンドフォース)が2023年06月12日発表した統計によると、2023年第1四半期(1~3月)の世界のファウンドリー(半導体の受託製造)上位10社の売上高は前四半期比18.6%減のUS$273億300万(約3兆8,078億円)だった。
減少は2四半期連続。企業別売上高では、TSMCが首位を維持した。

TSMCの売上高は前四半期比16.2%減のUS$167億3,500万だった。ノートパソコンやスマートフォンといった主要応用製品の需要の弱含みを受け、4~7ナノメートル(ナノは10億分の1)製造プロセスの稼働率が低下した。

市場シェアは60.1%で、前四半期から1.6ポイント拡大した。集邦科技は第2四半期(4~6月)は、短期的な緊急受注による恩恵を受け、前四半期比での減収幅は第1四半期よりも縮小するとの予測を示した。ただ稼働率は引き続き低迷するとみている。

TSMC以外の台湾企業は、UMC(United Microelectronics Corp./聯華電子/聯電)が17.6%減のUS$17億8,400万で4位。中でも22/28ナノ、40ナノの売上高がそれぞれ2割以上減った。

PSMC(Powerchip Semiconductor Manufacturing Corp./力晶積成電子製造()は18.7%減のUS$3億3,200万で8位、TSMC傘下の世界先進積体電路股分有限公司(Vanguard International Semiconductor/バンガード・インターナショナル・セミコンダクター)は11.8%減のUS$2億6,900万で9位だった。

集邦科技は第2四半期について、ファウンドリー上位10社の生産額は引き続き減少するものの、前四半期比の減少幅は第1四半期よりも縮小するとの見方を示した。下半期(7~12月)の繁忙期に備え、サプライチェーン(供給網)の多くの企業が在庫準備を開始するとみられるが、市況の反転後も、在庫は積み上がったままと考えられ、さらに現在の在庫消化の速度も遅いことから、多くの顧客は依然として調達を慎重視していると指摘した。

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https://www.nna.jp/news/2529058
https://www.nna.jp/news/2529786

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