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ステランティスが経営陣刷新 タバレスCEO、2026年に退任

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年10月14日に、欧米自動車大手ステランティス(Stellantis)は2024年10月10日に、業績立て直しに向け、同日付で経営陣の一部を刷新した。北米事業の新最高執行責任者(COO)に「ジープ」ブランドのアントニオ・フィローザ最高経営責任者(CEO)が就任したほか、中国および欧州事業の各COOと、グループの最高財務責任者(CFO)も入れ替えている。同社は、カルロス・タバレスCEO(66)が2026年初めに退任することも正式に発表した。

2026年01月に任期満了となるタバレスCEOを巡っては2024年09月に、後任探しが始まったと報じられていた。ステランティスは今回、これを正式に認め、2025年第4四半期(10~12月)までに後継者を指名するとしている。
グループPSAのCEOを経てステランティスの誕生から同社を率いてきたタバレスCEOの退任発表を受け、同社の株価は一時下落した。

フィローザは今後、北米事業COOと「ジープ」のCEOを兼任する。中国事業の新COOには、中国の新興電気自動車(EV)メーカー、浙江零ホウ科技(ホウ=足へんに包、零ホウ汽車、リープモーター・テクノロジー(Leapmotor Technology)との提携交渉を担当するグレゴワール・オリビエ(Gregoire Olivier)が就任。欧州事業の新COOは、商用車事業のジャンフィリップ・インパラート(Jean-Philippe Imparato)CEOが兼任する。

新CFOには、中国事業COOのダグ・オスターマン(Doug Ostermann)が任命された。高級スポーツカーブランド「マセラティ(Maserati)」および高級車ブランド「アルファロメオ(Alfa Romeo)」の新CEOに、イタリア事業トップのサント・フィチリ(Santo Ficili)が就任している。

同社は経営陣刷新の理由について、「事業環境が世界的に激変する中、簡素化と組織の効率化を進めるため」と説明。これにより、「主要な優先事項に注力し、自動車業界が直面する世界的課題に立ち向かう」としている。ステランティスは、EV(Electric Vehicle/電気自動車)需要低迷や中国メーカーとの競争激化を受け業績が悪化。2024年09月には通期の利益見通しを引き下げていた。

ステランティスが倒産すると、名車が一気に消える。

私は数年前から、EV(Electric Vehicle/電気自動車)に偏りすぎることに警告していた。

それが、現実になった。

ステランティスのCEOカルロス・タバレスは「自動車業界にとってこのダーウィンの時代において、私たちの義務と倫理的責任は、競合他社よりも優れた、より迅速な方法で未来に適応し、備え、クリーンで安全かつ手頃な価格のモビリティを提供することです。新たに任命されたリーダーシップ チームのメンバーは、今後の課題に取り組むというチーム全体の決意に貴重な貢献を果たし、選ばれるモビリティ テクノロジー企業になるための変革を強化し、加速させてくれるでしょう。ステランティスの将来の成功の基盤を築くために貢献してくれたすべての人に感謝したいと思います。(During this Darwinian period for the automotive industry, our duty and ethical responsibility is to adapt and prepare ourselves for the future, better and faster than our competitors to deliver clean, safe and affordable mobility. The newly appointed leadership team members will make their valuable contributions to our overall team’s determination to tackle the challenges ahead, reinforcing and accelerating our transformation to become the preferred mobility tech company. I would like to thank everyone who contributed to lay the foundations for Stellantis’ future success.)」次と述べた。

取締役会長のジョン・エルカン(John Elkann, Chairman of the Board of Directors)は「取締役会は、カルロス・タバレスと本日発表された決定的な変更を全会一致で支持しています。組織を簡素化するこれらの措置により、リーダーシップ チームが強化され、会社の業績を業界トップ レベルに回復させる取り組みが進むと確信しています。(The Board of Directors is unanimous in its support of Carlos Tavares and for the decisive changes announced today. We are confident that these steps to simplify our organisation will strengthen our leadership team as they work to restore the Company’s performance to industry leading levels.)」と述べた。

同社はまた、2026年初頭にCEOの任期を終えて退任するカルロス・タバレスの後任者を指名する正式な手続きがすでに進行中であることを確認した。この手続きは取締役会長のジョン・エルカンが委員長を務める取締役会の特別委員会が主導しており、2025年第4四半期までに完了する予定である。

https://www.stellantis.com/en/news/press-releases/2024/october/stellantis-leverages-its-management-organisation-with-changes-to-drive-performance-under-the-leadership-of-carlos-tavares
https://www.reuters.com/business/autos-transportation/stellantis-appoints-doug-ostermann-cfo-amid-management-overhaul-2024-10-10/
https://www.reuters.com/business/autos-transportation/stellantis-top-level-shake-up-fails-provide-quick-boost-2024-10-11/
https://www.investopedia.com/stellantis-stock-slides-as-big-three-automaker-announces-executive-shakeup-8726962

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