EUのTEN―E規則改正案、暫定合意まとまる。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2021年12月24日に、EU(European Union/欧州連合)が規制や財政を通じて支援するエネルギー・インフラの基準を示すものであるTEN―E(Trans European Network/欧州横断エネルギーネットワーク)規則の改正案で、EU加盟各国とEC(European Commission/欧州委員会)は2021年12月22日に暫定的に合意したと報告した。
https://time-az.com/main/detail/75903
2050年までの炭素中立を目指す「欧州グリーンディール」の実現に向け、EUの温室効果ガスの純排出量を2030年までに1990年比で55%削減する目標の達成を目指すもので、新規の石油・ガス開発事業への支援打ち切りなどが盛り込まれている。
TEN―E規則の改正案は、ECが2020年12月に公表し、EC(European Council/欧州理事会)とEC(European Commission/欧州委員会)がそれぞれ議論してきた。
今回、暫定合意がまとまった改正案では、EUのインフラ向け基金スキーム「CEF(Connecting Europe Facility/コネクティング・ヨーロッパ・ファシリティー)」を通じた新規の化石燃料プロジェクトへの資金補助を取りやめるとしている。
天然ガス由来の水素については、2029年末までは移行期間として使用を認めるが、新規プロジェクトへの資金補助は27年末で打ち切る。
同改正案は今後、EU閣僚理事会と欧州議会での正式承認を経て成立する見通しになる。
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