イギリスのアストラゼネカ、呼吸器系ウイルスのワクチン強化で、米国のアイコサバックスを買収。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年12月13日に、イギリスの製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)は2023年12月13日、ワクチン開発の米国のアイコサバックス(Icosavax)を買収することで合意したと発表した。
アストラゼネカといえば、バックにオックスフォード大学の研究室が控えていたが、COVIDででおくれた。
アストラゼネカとオックスフォードの治験チームがマインツの大学に来ていた。
アジアの治験数が足らないので頼むと言われ、「殺すなよ!」と言って協力していた。
今回の取引金額は最大でUS$11億に上る。これにより、アストラゼネカは呼吸器系ウイルスのワクチンを強化する。
アストラゼネカは、全株式の買収に向け公開買い付けを開始する。
条件は1株当たりUS$15と、11日終値に43%のプレミアムを上乗せした水準。一定の規制上および販売上のマイルストーンを達成した場合には、1株当たり最大5ドルの現金を支払うCVR(Contingent Value Receivable/不確定価額受領権)も付与する。
アイコサバックスは、VLP(Virus-Like Particle/ウイルス様粒子)プラットフォーム技術を用いて、感染症に対するワクチンを開発している。RSV(Respiratory Syncytial Virus/呼吸器合胞体ウイルス)感染症とhMPV(human MetaPneumoVirusヒトメタニューモウイルス)感染症を標的とする混合ワクチン候補「IVX―A12」も開発中で、第2相臨床試験では両ウイルスに対する強固な免疫応答が示され、第3相臨床試験の準備も完了した。同社は2021年に米国ナスダック(NASDAQ)市場に上場している。
アストラゼネカはVLPワクチンについて、自然界に存在するウイルスが体内の免疫系にどのように作用するかを模倣しているため、従来のワクチンに比べて強い免疫応答と広い防御範囲、長い持続性があるうえ、副反応の発生率も低いと説明している。
https://europe.nna.jp/news/show/2602583
https://www.investopedia.com/why-astrazeneca-is-buying-icosovax-8414679
https://www.astrazeneca.com/media-centre/press-releases/2023/astrazeneca-to-acquire-icosavax-including-potential-first-in-class-rsv-and-hmpv-combination-vaccine-with-positive-phase-ii-data.html
https://www.theguardian.com/business/2023/dec/12/astrazeneca-buys-us-vaccine-company-icosavax-seattle
https://www.reuters.com/business/healthcare-pharmaceuticals/astrazeneca-buy-rsv-vaccine-maker-icosavax-11-bln-2023-12-12/
https://www.nasdaq.com/press-release/astrazeneca-to-acquire-icosavax-including-potential-first-in-class-rsv-and-hmpv