ドイツ、航空燃料をクリーン化!政府と業界がロードマップで合意。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2021年05月12日に、ドイツの連邦および州政府と航空業界は、ジェット機燃料の持続可能性向上に向けたロードマップで合意したと報告した。
2030年までに国内航空便の燃料の3分の1をサステナブル燃料(Sustainable fuels)に切り替える方針。
この目標に向け、2030年までにグリーン・ケロシン(Green Kerosin)の生産量を年20万トンに拡大することを目指す。
https://time-az.com/main/detail/74393
グリーン・ケロシンは「eフューエル(e-fuels)」の一種で、原料は水と二酸化炭素(CO2)。
eフューエルは、再生可能エネルギーで稼働する電解層で水を水素と酸素に分解し、この水素を炭素と結合させて作り出す合成燃料で、「PtL(Power to Liquid/パワー・トゥ・リキッド)」とも呼ばれる。
「PtLケロシン(PtL Kerosin)」は、従来型のケロシンと比べて生産コストが大幅に高い。このため、ロードマップでは「PtLケロシン」のR&D(Research and Development/研究開発)と生産の両方に補助金を提供する計画である。
また、ケロシン燃料を利用する産業が自主的に一定量のPtLケロシンを購入する制度も盛り込まれている。
PtLケロシン導入のロードマップを巡る合意がまとまったことで、ドイツの技術的指導力が高まると期待感を示している。
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